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DMG森精機、2019年売上収益は3.1%減の4,858億円、2020年は17.7%減の4,000億円の見通し

 DMG森精機が2月14日に発表した2019年(1~12月)連結業績によると、売上収益は4,857億7,800万円(前期比3.1%減)、営業利益は373億3,900万円(同3.0%増)、税引前当期利益は314億5,100万円(同0.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は179億9,500万円(同2.8%減)となった。

 DMG森精機2019年データ

 受注額は前年度比22.9%減の4,094億円となった。一方で、5軸・複合加工機など工程集約を目的とした機械の構成比が64%まで向上し、併せて自動化・デジタル化が進展したことから1台当たりの受注単価は前年度に比べ6%向上した。また、機械復旧サービス、補修部品の受注額は堅調に推移し3%増となった。

 地域別の機械受注金額は、前年度まで好調に推移した反動から、日本が前年度比42%減、米州及び中国を含むアジアはそれぞれ同27%減、同29%減となったが、53%を占めるEMEAは同16%減と比較的減少幅は軽微に留まった。

 産業別には、航空機・医療関連・金型業界向けが比較的堅調に推移した。2018年半ば以降大きく落ち込んでいた半導体製造装置業界向けは漸く引合いが増加してきており、今後の受注増へ期待が持てる。一方、自動車関連業界向けは、自動車需要が調整局面にあること、技術変化への見極めを進めていることなどから弱含みの状況が続いている。

 四半期ごとの全社受注額は、2018年第1四半期(1~3月期)の1,486億円をピークに、2019年第4四半期(10~12月期)の880億円まで2年間減少し、ほぼボトム圏にあるものと考えている。顧客における労働力、エンジニア不足への中長期における対応意識は変わっていない。DMG森精機は、強みである工程集約機及びアディティブマニュファクチャリング機を中心に、自動化・デジタル化を推進し、受注の増大に邁進していく。

-■次期の見通し

 今後の経営環境は、受注が2019年比で微増を見込んでいる。DMG森精機グループでは、開発・製造・販売・修理復旧の各分野での活動を通じ、さらなる企業価値の向上に努めていく。次期業績(連結)の見通しは、以下のとおり。

 売上収益4,000億円(前期比17.7%減)、営業利益200億円(同:46.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益85億円(同:52.8%減)。

 DMG森精機の2019年12月期決算短信

 2019年度本決算説明資料

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