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三谷産業とSE4、ロボットと人の協働による穿孔作業効率化のための要素技術を開発

・人手不足・高い業務負荷に悩む建設業界にイノベーションを

 三谷産業(本社:石川県金沢市)と㈱エスイーフォー(本社:東京都台東区、以下 SE4)は2月14日、建設現場における穿孔(せんこう)作業の効率化を図るロボット技術の開発に向けた実証実験を行い、ロボットの自動制御と人間の遠隔指示による正確な穿孔作業のための要素技術を開発したと発表した。

 今回の技術開発にあたっては、空調設備工事において豊富な経験を持つ三谷産業が実証実験のフィールドならびに現場での事例・施工ノウハウやBIM(※)データを提供し、ロボット遠隔指示の技術開発を行うSE4のロボティクス・コンピュータービジョン・VRの知見を組み合わせることで開発が実現した。

※BIMとはBuilding Information Modelingの略称で、コンピュータ上で実際の建築物と同じような仮想3Dモデルを作り、さまざまな属性情報を付加する設計手法。

 建設業界では人手不足や職人の高齢化が問題となっており、業務効率化と作業者の負荷低減が大きな課題となっている。特に効率化・負荷低減が期待される作業の一つに、穿孔作業およびそこに必要な「墨出し」という工程がある。

 空調設備機器や付帯する設備を取り付ける際には、事前の位置決めや配置確認を行い、吊り下げるパーツの取り付けや付帯設備を通す空間を確保するための工程が必要になる。これらの作業は熟練工が図面と実際の現場の配置を照らし合わせながら現地を計測し、基準位置のマーキング(通称「墨出し」)を行っている。

 近年では測量機を利用した作業効率手法なども進められていますが、作業者自体の負荷低減や作業の省人化による、さらなる施工の合理化や自動化が望まれている。

 ニュースリリース

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