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古河機械金属、2019年4~12月期の機械3部門売上は6.2%増の602億円

 古河機械金属が2月7日に発表した2020年3月期第3四半期連結累計期間(2019年4~12月)業績によると、産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、602億1,300万円(前年同期比6.2%増、34億9,700万円増)、営業利益は、51億5,300万円(前年同期比19.9%増、8億5,400万円増)となった。

■経営成績に関する説明

 2019年4~12月期は、米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速、英国のEU離脱問題等、海外情勢の先行き不透明感を背景とする海外需要の低迷や、令和元年台風第15号・19号など、相次ぐ自然災害による生産の停止などの影響が懸念される一方で、人手不足や働き方改革対応のための省力化投資、老朽化設備の維持更新投資、また、関連予算の執行により公共投資も堅調で、我が国経済は、一進一退の状況が続いた。

 このような経済環境の下、古河機械金属グループの2019年4~12月期の売上高は、1,223億900万円(前年同期比5.6%減、72億3,300万円減)、営業利益は、63億700万円(前年同期比2.0%増、1億2,500万円増)となった。

 機械事業では、ロックドリル部門は、減収減益となったが、産業機械、ユニック部門の増収増益により、全体では増収増益。また、素材事業では、金属部門の減収と、電子部門の減収減益により、全体では減収減益となった。

 古河機械金属の2019年4-12月期機械3部門データ

■機械3部門の実績

<産業機械>

 産業機械部門の売上高は、156億8,100万円(前年同期比34.0%増、39億7,600万円増)、営業利益は、17億3,100万円(前年同期比118.3%増、9億3,800万円増)となった。

 マテリアル機械では、中間貯蔵施設(福島県双葉郡双葉町)向け関連設備の売上を計上し、増収となった。また、大型プロジェクト案件では、東京外環自動車道工事向けベルトコンベヤ、小名浜港湾国際バルクターミナル向けの荷役設備、中間貯蔵施設(福島県双葉郡大熊町)向けベルトコンベヤ等について出来高に対応した売上を計上し、増収となった。

<ロックドリル>

 ロックドリル部門の売上高は、203億8,000万円(前年同期比12.3%減、28億6,100万円減)、営業利益は、2億円(前年同期比85.7%減、12億円減)となった。

 国内では、トンネルドリルジャンボについては、熊本地震復旧・復興工事向けなどの出荷があった前年同期と比べ減少し、減収となったが、都市再開発や建設投資などの継続した需要を背景に、油圧ブレーカや油圧クローラドリルなどの出荷は好調を維持し、売上高は前年同期並みとなった。海外では、特に北米において、油圧クローラドリルの出荷が、排ガス3次規制機の出荷が好調であった前年同期と比べ減少し、また、その他の地域は、市況悪化により総じて振るわず、減収となった。

<ユニック>

 ユニック部門の売上高は、241億5,000万円(前年同期比10.9%増、23億8,300万円増)、営業利益は、32億2,100万円(前年同期比53.1%増、11億1,600万円増)となった。

 国内では、主力製品であるユニッククレーンは、移動式クレーン構造規格の一部改正(昨年3月実施)前に、駆け込み需要があった受注機の出荷増のほか小型トラックの排ガス規制(昨年9月実施)前の駆け込み需要により、増収となった。海外では、売上高は前年同期並みとなった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 通期の連結業績予想は、売上高1,640億円(前期比5.8%減)、営業利益76億円(同14.8%減)、経常利益72億円(同12.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益48億円(同3.1%増)。うち、機械部門の売上高は826億円(同6.5%増)、営業利益68億円(同3.5%増))と前回(2019年11月8日)発表予想を据え置いている。

 古河機械金属の2020年3月期第3四半期決算短信

 

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