・2020年見通しは売上3,030億円、営業利益320億円
■事業部門別の概況
<コンポーネントソリューション事業>
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の売上高は、前期比2.6%増加し839億9,400万円、営業利益は、同187.8%増加し57億7,800万円となった。鉄道車両用機器は中国地下鉄向けが堅調に推移し、売上高は前期並み。航空機器は、民間航空機向けの増産により、売上高は前期比増収。商用車用機器は、堅調な国内市場により、東南アジア市場の低迷をカバーし、売上高は前期並み。舶用機器は、市況の緩やかな回復傾向が継続し、売上高は前期比増収となった。
なお、当期はIFRS第16号「リース」(新リース会計基準)の適用に伴い事業資産が増加した影響等により、連結子会社OVALO GmbHに係るのれんの減損損失12億6,800万円を計上した。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の売上高は、前期比5.3%増加し799億7,100万円、営業利益は、同85.2%増加し85億6,500万円となった。自動ドア事業は、好調な国内外での需要により、売上高は前期比増収となった。
<その他>
その他の売上高は、前期比6.4%増加し186億5,400万円、営業利益は、同3.8%増加し25億5,100万円となった。包装機は、国内食品市場向けが堅調に推移し、売上高は前期比増収となった。
■今後の見通し
~事業部門別の見通し。
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の売上高は前期比8.2%増の1,160億円、営業利益は前期比15.1%増の183億円を見込んでいる。精密減速機は、上期は米中貿易摩擦等による設備投資の抑制が継続し、需要は低調に推移するものの、下期は自動車向け設備投資の需要回復を見込み、前期比増収の見通し。油圧機器は、中国や東南アジアでのインフラ投資により、建設機械需要が堅調に推移すると見込まれ、売上高は前期並みの見通し。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の売上高は前期比7.5%増の903億円、営業利益は前期比76.5%増の102億円を見込んでいる。鉄道車両用機器は、国内需要の端境期が継続するものの、海外案件の増加により、前期比増収の見通し。航空機器は、民間航空機B777X向けの量産が開始となるものの、売上高は前期並みの見通し。商用車両機器は、国内需要は厳しさを増すものの、売上高は前期並みの見通し。舶用機器は、市況の緩やかな回復が継続し、前期比増収の見通し。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の売上高は前期比5.3%減の757億円、営業利益は前期比12.4%減少の75億円を見込んでいる。自動ドア事業は、オリンピック・パラリンピック期間での一時的な減少、及び海外プラットホームドアのプロジェクトが端境期に入ることにより、前期比減収の見通し。
<その他>
その他の売上高は前期比12.6%増の210億円、営業利益は前期比17.6%増の30億円を見込んでいる。包装機は、海外向けの好調な需要を見込み、前期比増収の見通し。