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東芝機械、2019年4~12月売上は2.6%増の約880億円

 東芝機械が1月31日に発表した2020年3月期第3四半期連結累計期間(2019年4~12月)連結業績によると、受注高は、747億2,800万円(前年同期比25.7%減)、売上高は、879億7,800万円(同2.6%増)となった。損益については、営業利益は26億1,900万円(同17.4% 増)、経常利益は36億8,800万円(同3.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億1.100万 円(同8.5%減)となった。

■経営成績に関する説明

 2019年4~12月期における世界経済は、国際的な通商問題長期化の影響による中国およびその他の国の経済の減速継続、英国のEU離脱問題など、先行き不透明な状況が続いている。国内経済も世界経済減速の影響を受けて、引き続き輸出や生産の弱含みが見られた。

 東芝機械グループが属する機械業界についても、国内外の設備投資は、自動車関係を中心に慎重な姿勢が継 続、海外は対象とする市場や製品により景況感に差異が生じている。

 このような経済環境のもとで、東芝機械グループは新中期経営計画「Revolution E10 Plan」を2019年4月1日か らスタートさせた。「機械メーカーの総合力を最大限活かして成長し続けること」を基本指針とし、早く、激しく変化する時代において勝ち残り、成長するために従来の考え方や仕事の進め方を大きく変えて、収益力向上への変革を目指していく。その上で、体質改善、商品力の共有と強化、成長投資による企業価値の向上に向けた諸施策に全力をあげ、取り組んできた。

 東芝機械2019年4~12月期データ

■セグメント別の概況

<成形機事業(射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機など)>

 射出成形機は、国内外で自動車向けを中心とした設備投資が引き続き軟調に推移し、販売と受注が減少した。ダイカストマシンの販売は、インド、東南アジアが堅調に推移したものの、中国の自動車向けが減少した。受注は、国内外の自動車向けを中心に軟調に推移した。押出成形機の販売は、国内の食品容器および光学用シート・フィルム製造装置、中国の二次電 池向けシート・フィルム製造装置を中心に堅調に推移した。受注は、中国の二次電池向けシート・フィ ルム製造装置が堅調に推移した。

 この結果、成形機事業全体の受注高は、499億800万円(前年同期比27.6%減)、売上高は、584億2,700万円 (同0.8%増)、営業利益は、28億9,700万円(同40.1%増)となった。

<工作機械事業(大型機、門形機、横中ぐり盤、立旋盤、精密加工機など)>

 工作機械の販売は、国内、中国、東南アジアの産業機械向けを中心に増加した。受注は、中国の産業機械向けは増加したものの、国内外ともに設備投資の停滞を受けて、軟調に推移した。精密加工機は、国内、中国のレンズ用および自動車用・スマートフォン用光学金型向けに販売と受注が引き続き堅調に推移した。

 この結果、工作機械事業全体の受注高は、182億8,900万円(前年同期比21.1%減)、売上高は、224億3,700万円(同15.3%増)、営業利益は、3億1,900万円(前年同期は営業損失4億6,700万円)となった。

<その他の事業(産業用ロボット、電子制御装置など)>

 産業用ロボットは、国内の自動車関連業界等の自動化関連設備向けが軟調に推移し、国内外とも販売と受注で調整局面が続いている。

 この結果、その他の事業全体の受注高は、65億2,900万円(前年同期比23.2%減)、売上高は、93億6,500万円(同11.7%減)、海外案件の売掛金の回収状況などを踏まえ貸倒引当金を計上したことにより、営業 損失は、6億3,300万円(前年同期は営業利益6億6,900百万円)となった。

■2020年3月期通期連結業績予想

 東芝機械が保有する㈱ニューフレアテクノロジーの株式売却に伴う特別利益を計上したことにより、2020年3月期業績予想を以下のように修正した。

 売上高は、1,180億円(前期予想:同)、営業利益33億円(同)、経常利益38億円(同)、親会社株主に帰属する当期純利益69億円(同:26億円)。

 東芝機械の2020年3月期第3四半期決算短信

 

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