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全日空と豊田自動織機、中部国際空港でトーイングトラクターの自動走行実証実験を実施

 全日本空輸(ANA)と㈱豊田自動織機は2月3日、2月10日から14日まで、中部国際空港の制限区域※1において、トーイングトラクター※2の自動走行実証実験を行うと発表した。

 今回の実証実験では、2018年度の発着回数10万回以上の中部国際空港で、車両の往来が多く、屋内外での連続した長距離走行が必要な条件下においても、安全かつスムーズにトーイングトラクターの自動走行・荷物搬送ができることを確認する。

 両社は、国土交通省による航空イノベーション推進の一環として、航空需要拡大や生産年齢人口減少に伴う労働力不足等の環境変化に対応するため、トーイングトラクター自動走行の取り組みを進めている。昨年10月には、九州佐賀国際空港において、手荷物や航空貨物をコンテナへ搭載し、航空機まで搬送するルートを走行する実証実験を実施した。今後、これらの実証実験の成果・課題を踏まえ、2020年度内の実用化を目指す。

 ANAは、手荷物・貨物搬送業務の自動化を通じて、空港地上支援業務のSimple & Smart化を進め、より少ない労力と人数で、誰にとっても簡単で働きやすい職場の実現を目指しており、豊田自動織機とともに、引き続き、航空業界におけるさまざまな課題を解決する新技術の開発や実用化に向けた取り組みを行っていく。

※1 滑走路その他の離着陸区域、誘導路、エプロン、管制塔、格納庫その他、立ち入りが制限されたエリア

※2 空港や工場内、港湾等で、貨物を搭載したコンテナを牽引する車

 画像:昨年10月、九州佐賀国際空港でのトーイングトラクター自動走行実証実験の様子

 ニュースリリース

 

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