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アマダHD、欧州・板金切断加工機用自動化装置メーカーを完全子会社化

・欧州向け自動化装置の供給を強化し、地産地消体制を確立

 ㈱アマダホールディングス(HD)は1月31日付けで、フィンランドの板金切断加工機用の自動化装置メーカー LKI Käldman LTD.(エルケーアイ ケルドマン、所在地:フィンランド ヤコブスタード近郊、以下LKI)への出資比率をこれまでの40%から100%へと引き上げ、完全子会社とした。これに伴い4月1日より、LKIは、「AMADA AUTOMATION EUROPE LTD.(以下、アマダオートメーションヨーロッパ)」に社名変更する。

■背景

 近年、板金加工業界では、発振器の高出力化とレーザ技術の高度化により、ファイバーレーザマシンの需要が急速に拡大している。欧州のアマダグループでは、CO2 レーザマシンやパンチングマシンからの置き換えに加え、厚板を扱う業界からの新規引き合いが増加している。

 さらに欧州は、労働時間の制約と人件費の高騰等により、板金切断工程において設備の自動化が前提となっている。アマダホールディングスは、2009 年からLKI と資本業務提携を行い、欧州向けの板金切断加工機用自動化装置の製造において協業することで、欧州の顧客からのニーズに対応してきた。

■目的

 ファイバーレーザマシンと自動化ニーズが高まるなかで、欧州のアマダグループでは、最新マシンと自動化装置を一体化させた供給スピードが、これまで大きな課題となっていた。このような状況を解決すべく、アマダホールディングスは、以下の目的でLKI を完全子会社化することにした。

① 欧州のグループ会社と強固に連携し、スピーディーな意思決定を図る。

② アマダの最新マシンの開発と同時進行で、自動化装置の開発・設計・製造を行う。

③ 欧州各国に最も適した自動化ソリューションを早期に提供する。

■今後の展開

 今後の展開は主に以下を進めていく。

① 2020 年4 月以降に現在2 カ所ある工場を1 カ所に集約し、設備を増強することで、自動化装置の生産能力を2022 年度までに約2 倍にする。

② 新たに、パンチ・ファイバーレーザ複合マシン用の自動化装置の生産を2020 年10 月より開始する。

 今回の完全子会社化により、欧州向けのすべての自動化装置をアマダオートメーションヨーロッパが供給することになります。すでに板金加工機械においては、フランスのシャルルビル=メジエール工場の拡張を完了し、生産能力を増強するなど、現地ニーズに対応した商品を迅速に供給できる体制を整えてきた。欧州のファイバーレーザ市場および自動化ニーズの拡大を視野に、引き続き商品の供給体制を強化することで、2021 年度までに売上高4,000 億円の達成を目指す。

<アマダオートメーションヨーロッパ 概要>

社名:AMADA AUTOMATION EUROPE Ltd.

所在地:Svartnäshagavägen 7, 68910 Bennäs Pannainen, Finland

設立:1979 年 (LKI 設立年)

代表者:Alan Parrott, CEO (アラン パロット)

Greg Seymour, Managing Director (グレッグ セイモア)

事業内容:板金切断加工機用自動化装置の開発と製造

資本金: 50,000 ユーロ (2019 年12 月末)

従業員数:182 名 (2019 年12 月末)

 画像:LKI 社屋外観 LKI 工場内

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