・衝突被害軽減ブレーキ義務化などに伴う需要増大に対応、将来的には年産1,000万本の体制
近年、自動車の安全性能が向上する一方、居眠り運転や誤操作による事故も増加している。こうした背景から、欧米や中国でも運転をアシストする衝突被害軽減ブレーキの搭載機運が高まっており、日本では2021年11月以降に国内で販売される新車へ搭載が義務化される。
NSKは、電動油圧ブレーキシステム用ボールねじを、2019年3月から埼玉工場で生産を始めている。NSKのボールねじは、高い信頼性に加え、軸受生産のノウハウを活かしてサポート軸受をボールねじと一体化することにより、小型・軽量化も実現している。
採用拡大による需要拡大に応えるため、2020年1月末から新たに赤城工場で生産を始めた。今後、海外生産も検討しており、2026年には年産1,000万本のグローバル生産体制の構築を目指す。なお、ボールねじ生産に伴う投資総額は100億円規模を見込んでいる。