■経営成績に関する説明
2019年4~12月期における国内経済は、輸出や生産の低迷により製造業を中心に弱含みがみられたが、雇用環境の改善や個人消費の持ち直しにより緩やかな回復基調にあった。世界経済は、米国は引き続き堅調さを維持したが、通商問題の長期化による中国経済の減速や中東情勢など、下振れリスクが懸念された。北越工業グループは、増産対応や生産効率の向上など生産体制の整備を進める一方、販売面では、建設機械・産業機械ともに、さらなる販路の開拓に注力した。
<建設機械事業>
主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。
国内は東京五輪開催を見据えた首都圏の再開発やインバウンド景気による建設投資の増加がみられたほか、災害復旧関連を中心とした公共工事により、出荷が堅調に推移。海外では北米向けが堅調に推移したが、東南アジアなどに弱さがみられた。利益面は競合による売価の低下や原材料価格の上昇などにより、前年同期比で減益となった。
<産業機械事業>
主にモータコンプレッサ、防災用発電機、部品、サービスなどの事業で構成。
主力のモータコンプレッサでは、販売促進の効果により出荷が堅調に推移したほか、自然災害に備えるべく防災用発電機の需要が増加。利益面では売上高増加とメンテナンス事業が順調に推移し、前年同期比で増収増益となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2020年3月期(2019年度)の連結業績は、ほぼ当初の予想どおりに推移しており、2019年5月10日に公表した業績予想、売上高410億円(前期比0.1%減)、営業利益55億4,000万円(同2.4%増)、経常利益53億7,000万円(同4.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益35億8,200万円(同4.7%減)を据え置いている。