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コマツ、環境情報開示システムのCDPから「気候変動」Aリスト企業に認定される

 コマツは1月20日、環境情報開示システムを提供する国際的な非営利団体であるCDP*により今年の「気候変動」Aリスト企業に認定されたと発表した。

 これは気候変動の対応において世界的なリーダーであると認識された企業に与えられるもの。

 毎年CDPは、世界中の数千社にのぼる企業の環境影響や、それによる事業リスクおよび機会について調査を行っており、独自の評価を実施し、結果を発表している。2019年は、運用資産総額96兆米ドルを有する525強の機関投資家と購買力規模で3.6兆米ドルに達する125の購買企業がCDPのプラットフォームを通じた環境情報開示を求め、8,400強の企業がこれに応じた。回答企業は、気候変動や森林減少、水のセキュリティといった問題にどのように効果的に対応しているか、その回答内容に基づきAからD-のスコアで評価される。

 コマツは、従来から「環境活動を経営の最優先課題の一つ」として位置付けており、2019年4月からスタートした中期経営計画「DANTOTSU Value - FORWARD Together for Sustainable Growth」でもESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)への取り組みを重点分野として積極的な活動を展開している。特に、ライフサイクル全体のCO2排出量を大幅に削減させるため、「ICT建機」や「IoT」を駆使し、「未来の現場」を実現させる「スマートコンストラクション」の推進や「つながる化」による生産現場の高いレベルの省エネの実現に取り組み、業界のトップリーダーとして、低炭素社会実現に向けた活動を推進していく。

 CDPチーフ・エグゼクティブ・オフィサー ポール・シンプソンのコメント

 「御社が、本年、先駆的な環境活動とその情報開示により、CDPのAリストに選出されたことをお祝い申し上げます。気候危機、森林破壊、水不足により引き起こされる事業リスクは、それに対処することで生じる事業機会と同様に強大であり、民間セクターがこの決定的な時期に重要な役割を担うのは明らかです。Aリストに選ばれた企業は、企業の持続可能性において市場をリードしており、環境リスクに対処し、明日の経済で成功するために自らを鼓舞し続けています。」

*CDP・・・CDPは、環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている非営利組織。2019年度は、運用資産規模で96兆米ドルに達する525強の機関投資家と購買力規模で3.6兆米ドルに達する125の購買企業がCDPの活動に賛同し、世界の時価総額50%強となる8,400強の企業と世界各地の920強の自治体がCDPを通じて環境問題対策に関する情報開示を行った。CDPは、現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つとなっている。

 ニュースリリース

 

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