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●年頭所感 東洋機械金属株式会社 田畑禎章社長

 新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は、皆さまより格別のご支援とご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。

 昨年における国内経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は回復基調で推移しました。一方、海外では、米中貿易摩擦の長期化で米中はもとより近隣諸国の景気を減速させるなど世界経済に与える影響が顕著化し、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

 当社の事業に関連する業界は、国内は、政府政策のものづくり補助金の効果もあり、設備投資は緩やかに回復しました。一方、海外では、米中貿易摩擦の影響により、自動車関連からの需要が減速し、厳しい事業環境となりつつあります。

 また、一昨年からの好景気による基幹部材の品薄状態による機械納期の長期化で、多くのお客さまにご迷惑をおかけしました。しかし現在では景気の鈍化と調達ルートの拡大や代替品の確保などで部材の調達環境は改善されつつあり、機械納期は平常納期に収まりつつあります。加えまして、台風15号による関東地域、台風19号による関東から東北地域にかけて被災された顧客の皆さまにはご不便とご苦労をおかけしました。ここにお詫びを申し上げます。また通常業務復帰へのご協力には最優先で尽くす所存でございます。

 商品面におきましては、射出成形機では新制御装置SYSTEM800を搭載したSi-6Sシリーズをフルラインナップで完成させ、ダイカストマシンでは新モデルHBD-5000Nをリリースしました。顧客の皆さまとの繋がりということでは、射出成形機では昨年10月のドイツK-SHOW、またメキシコ、スペイン、ポーランド、インドネシア、トルコ、中国と数多くの国での展示会に参加いたしました。ダイカストマシンでは、7月の中国上海での中国国際ダイカストマシン会議・展示会はじめ、韓国ほか、活発に出展を進めました。各展示会では多数のご来場を賜り、重ねて感謝申し上げます。また現在は年内の発表を目指して射出成形機・ダイカストマシンともに新シリーズの開発を進めております。どうぞご期待下さい。

 本年は、新たな時代、令和2年となります。景気も回復し、明るい未来を感じる良い子年であることを願っております。米国の保護主義的政策の行方、韓国・北朝鮮情勢、中東地域の情勢など地政学的リスク等の不安要素はありますが、当社の関連する市場では、自動車産業のCASEに伴う技術革新や新通信方式5G、重ねて新興国の経済発展など、期待できる市場は数多くあります。そういった成長の見込まれる分野で、当社の技術や製品によって、お客さまに貢献し、信頼・期待される会社を目指します。

 そのためにも当社の中期計画『TOYO-G-Plan2020』で掲げたグローバル事業の強化と技術力、コスト力、生産力の増強を図るとともに、企業価値向上のSDGsを掲げ、当社の価値向上を目指してまいります。

 本年も専業メーカーとして磨き上げた技術でお客さまのモノづくりに貢献いたす所存です。さらなるご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 本年が皆さまにとりまして幸多き年となりますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 ニュースリリース

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