新年明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
1.基盤技術・基盤商品の強化と新たな事業領域の展開
アフターマーケット事業では、海外パートナーとの連携強化等による供給体制の拡大を図ります。軸受商品の販売だけでなく、軸受の診断・分析ツールを活用した技術サービスを提供することや、ブランド力の向上に取り組むことで、「モノ」から「コト」を販売するビジネスへ変革してまいります。
産業機械事業では、効率化・省人化のためのロボットの普及拡大や、5G導入など産業構造の大きな変化に合わせて、軸受とセンサとの一体化や無線接続の実現、AIによるベアリングの余寿命予測の高度化への取り組みを進めてまいります。
自動車事業では、回転フリクションを従来品比で60%以上低減させた「低フリクションハブベアリングIII」など、省燃費化に対応する高い付加価値を持つ基盤商品を拡充させるとともに、ステアリング補助機能付ハブベアリング「sHUB」などの次世代自動車向けのモジュール商品の実用化を加速させてまいります。
自然エネルギー事業では、コンテナ収納移動型の独立電源「N3 エヌキューブ」をはじめ、再生可能エネルギーを活用した独自商品の販売を通じて、気候変動への対策と防災・減災に貢献してまいります。
2.事業を支える経営基盤の強化
日々変化する事業環境と厳しい競争に打ち勝つため、強固な経営基盤の構築に取り組んでいます。調達では、グローバルで調達費用の削減と安定した調達網の構築を図る調達改革に注力します。生産では、一貫生産などの完全自前主義から脱却し、製造アウトソースの拡大を進めます。また、IoTやAI、ロボットを活用したスマートファクトリ化と、もの造りの全体最適を目指す生産改革を推進します。さらに、新IT基幹システムの活用によって、サプライチェーンマネジメントの強化と業務の効率化に取り組んでまいります。
CASEや5G導入など、当社を取り巻く産業構造や産業基盤は大きく変化しています。変化の激しい時代にこそコア技術を生かした「変革」を加速させ、新しい令和の時代をさらなる成長とともに進んでまいります。
最後になりましたが、皆さまとご家族のご健勝を祈念して、私の年頭の挨拶といたします。