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国際協力銀行(JBIC)、旭化成が中国で実施する樹脂コンパウンド事業に融資

・日本の化学メーカーの海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを通じて支援

 国際協力銀行(JBIC)は12月25日、旭化成の中国法人、旭化成塑料(常熟)有限公司(以下APCS)との間で、融資金額約66百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は約116百万人民元。

 この案件は、APCSが中国江蘇省常熟市で行う、自動車部品等に用いられる樹脂コンパウンド *1の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、新設工場の設備投資に充てられる。

 世界最大と言われる中国の自動車市場は、経済成長に伴う中間所得層の拡大等により、今後も自動車販売台数の更なる増加が見込まれている。また、電動化の進展や環境規制の強化に伴い、航続距離の向上やCO2削減に貢献する車体軽量化を目的として、自動車部品における樹脂需要が高まることが期待されている。旭化成は、中国を含むアジア・欧州・米州地域で樹脂コンパウンドの製造・販売拠点を有しているが、今回、常熟市に工場を新設し、中国市場における顧客ニーズに応える安定供給体制の拡充やシェアの維持・拡大を企図している。融資は、こうした旭化成の海外事業展開を人民元建て融資により支援するものであり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、中国等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

*1 製品の用途に応じて、合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などの添加剤を配合した化合物のこと。

 ニュースリリース

 

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