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IHI運搬機械、駐車場内での自動運転・自動駐車を国内で初めて実現

・GPSの届かない閉鎖空間で安定走行が可能に

 IHIのグループ会社、IHI運搬機械(本社:東京都中央区、以下 IUK」)は12月25日、国内で初めて、自走式駐車場や機械式駐車場の閉鎖空間における自動運転・自動駐車技術を確立、駐車場内に利用者が立ち入らない自動バレー駐車(*)を実現させたと発表した。IUKでは、今後、同技術について新設既設問わず、駐車場設備のオプションとして営業展開を図っていく。

■開発の経緯

 IUKは、利用者にとって安全・安心な駐車場を目指す中で利用者が駐車場内に立ち入らない自動バレー駐車や駐車場内での自動運転・自動駐車の実現を目指し、自動運転車の走行実験を進めてきた。

 自動運転車は、あらかじめ生成した地図情報をもとに、GPS(全地球測位システム)の位置情報を頼りに自己位置を把握しながら走行しているが、自走式駐車場や機械式駐車場の閉鎖空間ではGPSの電波が入りにくいことから、自動運転・自動駐車を実現させるためには、あらたな自己位置の把握方法の確立が不可欠だった。

■開発の成果

 自走式駐車場や機械式駐車場の閉鎖空間において、GPS の位置情報に頼らず、車両側から発信する光学センサーのみで自己位置を把握し、自動運転・自動駐車 させる技術を国内で初めて確立した。

 また、自走式駐車場では、新たに開発した自走式駐車場専用の地図プログラムにより、立体構造物 特有の連続した階層を自動走行することに国内で初めて成功している。一方、同技術を用い、機械式駐車場専用の地図プログラムを作成することで、機械式駐車場においても自動バレー駐車も実現させた。

 従来、機械式駐車場では駐車場庫内で駐車・乗降する必要があったが、同技術により、今後は、ドライバーが前面空地で乗降することができることで、駐車場内での装置との挟まれなどの事故を防止することが可能となり、機械式駐車場の安全性向上に貢献できると考えている。

(*)自動 バレー駐車とは、車両の駐車や出庫を代行するサービスのこと。

 ニュースリリース

 

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