この集中制御機能の搭載により、複数のロボット使用するユーザーの利便性や安全性の 向上が見込まれる。同製品は、前後左右方向に移動可能 で小回りが利く特長を持つ、トピー工業の「OMNICRAWLER」を移動機構としている。
近年、人手不足が深刻化する工場や倉庫等において、作業負荷の低減や安全性確保の観点から重量物搬送等の業務の省人化・省力化の需要が高まっている。こうした中、AGV等の 自律移動機能を有するロボットは、様々な搬送業務ニーズへの柔軟な対応が可能であることから、普及が進んでいる。
トピー工業の搬送支援AGVは、クローラー式ならではの段差の乗り越えや悪路の走破に高い性能を発揮する。また、前後左右方向に移動可能な足回りを生かし、狭いスペースで小回りが利く特長もあり、物流や建設分野を中心に近年需要が増加している。
しかし、複数台の自律移動型 ロボットを自動走行で運用させる場合、現場環境 や物流量の変動に合わせてロボットを柔軟に運用させることが難しいという課題があった。また、業務内容に合わせて複数台 ・複数タイプ のロボットを運用するためには煩雑な管理が必要だった。
これらの課題解決のため、今回販売する「セキシュウ」には、ロボット同士が干渉しない走行経路の自動作成等、日本電気(NEC)が新たに開発した集中制御機能を有する ソフトウェアを搭載した。これにより、複数台や用途の異なる ロボットを同じシステム上での集中制御を可能とすることで、ユーザーの 利便性が向上することに加え、安全な運用 にも寄与する。また、「セキシュウ」の操作方法については、用途によって使い分けることができるように、リモートコントローラーによる手動操作走行とあらかじめセットされた内容にもとづいた 自動走行方法の両機能を備えている
「セキシュウ」は、現在、トピー工業で実施している実証実験終了後、2020年2月より販売開始を予定している。
なお、同製品は、2019 年12月18日より開催される「2019国際ロボット展」のトピー工業ブースで展示、デモ走行により紹介する。
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