ニューヨーク州East Aurora･･･Moog Inc.（ムーグ）は12月2日、4,850万ユーロ（約58.2億円、120円換算）の購入価格でGesellschaftfür Antriebstechnik mbH and GAT Inc.（GAT）の買収を完了したと発表した。GATの本社はドイツのGeisenheim（ガイゼンハイム）で、従業員数は約200人。
GATは、ハイエンドの流体回転ユニオンとスリップリングの設計と製造の世界的リーダー。同社の製品は、特殊産業機械、工作機械、製鉄所、医療製品、風力タービン、半導体製造など、さまざまなアプリケーションで使用されている。
Moogの産業システムセグメントの社長であるPat Roche（パット・ロシュ）は、次のように述べている。「このビジネスは、当社のコア・スリップリング・ビジネスを補完し、当社の提供する製品を流体ロータリー製品に拡大し、完全に統合されたスリップリング/ロータリー・ユニオン・ソリューションを提供できるため、お客様に提供する価値が高まります。GAT製品の提供、エンジニアリングの専門知識、製造能力により、市場での地位が強化されます。」
GATは2019年末の売上高を3,400万ユーロ（約40.8億円）と見込んでいる。1978年に設立されたこのビジネスは、主にヨーロッパを中心にさまざまな顧客基盤に流動的なロータリーユニオンを提供してきた成功の歴史を持ち、過去10年間で中国と米国の地域への販売を拡大してきた。
Moogは、精密制御コンポーネントおよびシステムの世界的な設計者、製造者および統合業者。ムーグのシステムは、軍用および商用の航空機、衛星、宇宙船、打ち上げロケット、ミサイル、自動化された産業機械、船舶、および医療機器で使われている。