・民設民営方式の FIT 事業
下水汚泥処理の過程で発生する消化ガスは、メタンを主成分とする可燃性ガスであり、未利用の再生 可能エネルギー源であることから地球温暖化対策の一つとして有効利用が期待されている。
契約した事業は、民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式による下水処理場での消化ガス発電事業で あり、月島機械が自己資金で発電設備を建設し、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(FIT)を利用し、20年間の発電事業を行うもの。
月島機械と亀岡市は、2019年1月30日に同事業の「基本協定」を締結、2019年11月25日付で事業契約を締結した。同事業において、亀岡市は事業資金が不要でありかつ資産の所有も必要ない。また、月島機械に建設用地および発電の燃料となる消化ガスを提供することで、その対価を得て下水道事業の新た な財源に活用する。
発電した電力については、地域新電力会社:亀岡ふるさとエナジー株式会社に供給し、地産地消のエ ネルギー循環に貢献する予定。
月島機械は、下水処理場における汚泥処理に強みをもち、汚泥消化設備、ガス貯留設備および発電利用設備の豊富な実績を誇るとともに、上下水道におけるPFI・DBO事業をはじめとした「ライフサイクルビジネス」を積極的に展開し、長期事業運営に必要な豊富な実績とノウハウを培ってきた。今回契約した事業 においてもそれらを最大限に活かし、効率的で安定した発電事業の運営を行うとともに、これからも地 球温暖化防止に貢献する消化ガス発電事業の普及拡大に向けて、積極的に取り組んでいく。
<亀岡市年谷浄化センター消化ガス発電事業の概要>
事業名:亀岡市年谷浄化センター消化ガス発電事業
事業場所:京都府亀岡市三宅町八田1番地(亀岡市年谷浄化センター内)
施設概要:消化ガス発電設備 1式
設備容量 175kW (ガスエンジン25kW×7台)
年間発電量:約132万kWh (一般家庭 約360世帯相当)
発電事業期間::2021年4月~ 2041年3月(20年間) を予定
事業スキーム:(リリース参照)
画像:消化ガス発電設備 完成予想図