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ヤンマー、自動直進機能を搭載した「直進アシスト田植機」を1月から発売

 ヤンマーのグループ会社であるヤンマーアグリ(本社:大阪市北区)は11月20日、乗用田植機「YR-Dシリーズ」に自動直進機能を搭載した直進アシスト田植機「YR6D/8D」を2020年1月1日に発売すると発表した。

 近年、農地の集約による経営の大規模化や、就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICTを活用した作業効率化が求められている。同機は、ロボットトラクター、オートトラクター、オート田植機に続く自動運転技術「SMARTPILOT」シリーズの第3弾として開発し、ラインアップに追加した。

 今後もヤンマーは、顧客のニーズにあったラインアップを充実させ、さらなる農家のコスト削減や収益維持・向上に貢献していく。

<直進アシスト田植機「YR6D/8D」商品概要>

発売日:2020年1月1日

商品価格:2,855,000円~4,945,000円(税抜、メーカー希望小売価格)

販売目標:初年度1,500台

<主な特長>

1)簡単な操作で誰でもまっすぐ正確な植付けを実現

 D-GNSS方式※1の直進専用の自動操舵システムを採用しており、3つのボタンを操作するだけで自動直進が可能。事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線に平行に、まっすぐ正確な植付けを行う。また、A点・B点を一度登録すると、一定時間GNSS情報を記憶しているため、休憩や苗補給でエンジンを切ってもすぐに作業を再開することが可能。長時間の田植作業でも自動操縦で大幅に疲労を低減する。

(2)旋回時はハンドル操作のみ、誰でも簡単スムーズに作業可能

 旋回時の一連作業を自動化することにより、両手はハンドル操作に集中できる。ハンドルを切るだけで植付が自動停止し、植付部が上昇する。また、旋回を終えたらハンドルを戻すだけで植付部が自動で下降し、植え始め位置も隣接条ときれいに揃う。

3)直進アシストと密苗技術で高いコストパフォーマンスを実現

 密苗は、慣行栽培とほぼ同じ管理方法で、規模や地域、品種に関わらず、収量も慣行と同等を確保することが可能。今までと同じ面積を少ない育苗箱で植えることができるため、育苗箱や培土などの資材費を削減でき、播種や苗運びにかかる時間の短縮や人件費の削減、重労働による身体的負担の軽減に貢献する。この密苗技術と自動操舵を掛け合わせることで、稲作農業におけるさらなるコスト削減と省力化を実現する。

 詳細は→ ニュースリリース

 

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