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東芝機械、2019年4~9月期売上は0.2%増の596億円、通期見通しは下方修正

 東芝機械が11月8日に発表した2020年3月期第2四半期連結累計期間(4~9月)の受注高は、532億5,800万円(前年同期比23.0%減)、売上高は、595億8,600万 円(前年同期比0.2%増)となった。損益については、営業利益は16億3,700万円(前年同期比1.1% 増)、経常利益は24億500万円(前年同期比10.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億2,000万円(前 年同期比16.2%減)となった。

 4~9月期における世界経済は、海外の通商問題の影響による中国およびその他の国の経済の減速継続、英国のEU離脱問題など、先行き不透明な状況が続いている。わが国経済も世界経済減速の影響を 受けて、引き続き輸出の弱含みや生産の弱含みが見られた。東芝機械グループが属する機械業界は、国内の設備投資は、中国経済の減速による輸出低迷を背景に 慎重な姿勢が強まり、海外は対象とする市場や製品により景況感に差異が生じている。

 このような経済環境のもとで、東芝機械グループは新中期経営計画「Revolution E10 Plan」を2019年4月1日か らスタートさせた。「機械メーカーの総合力を最大限活かして成長し続けること」を基本指針とし、早く、 激しく変化する時代において勝ち残り、成長するために従来の考え方や仕事の進め方を大きく変えて、収益力向 上への変革を目指していく。

 その上で、体質改善、商品力の共有と強化、成長投資による企業価値の向上に向けた諸施策に全力をあげ、取り組んできた。

東芝機械2020年3月期第2四半期データ

■セグメント別の概況

<成形機事業>(射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機など)

 射出成形機は、国内外で自動車向けを中心とした設備投資が軟調に推移し、販売と受注が減少した。ダイカストマシンの販売は、北米、中国の自動車向けが減少した。受注は、東南アジ ア向けの需要が継続するに留まった。

 押出成形機の販売は、国内の造粒機や食品容器および光学用シート・フィルム製造装置、中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置を中心に堅調に推移した。受注は、中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置が増加した。

 この結果、成形機事業全体の受注高は、351億7千万円(前年同期比23.2%減)、売上高は、393億5,600万円 (前年同期比2.9%減)、営業利益は、20億7,200万円(同42.4%増)となった。

<工作機械事業>(大型機、門形機、横中ぐり盤、立旋盤、精密加工機など)

 工作機械の販売は、国内の産業機械や建設機械向け、北米の航空機向け、中国、東南アジアの産業機械向けを中心に増加した。受注は、国内、北米、東南アジアの建設機械向けは堅調に推移したが、国内の産業機械向けの減少を受けて、軟調に推移した。

 精密加工機は、国内、中国のレンズ用および自動車用・スマートフォン用光学金型向けに販売と 受注が堅調に推移した。

 この結果、工作機械事業全体の受注高は、133億8,100万円(前年同期比23.8%減)、売上高は、153億3,800万円(同16.5%増)、営業利益は、2億3,100万円(前年同期は営業損失3億6,900万円)となった。

<その他の事業>(産業用ロボット、電子制御装置など)

 産業用ロボットは、国内の自動車関連業界等の自動化関連設備向けが軟調に推移し、国内外とも販売と受注で調整局面が続いている。この結果、その他の事業全体の受注高は、47億600万円(前年同期比18.7%減)、売上高は、64億1,000万円(同11.6%減)、海外案件の売掛金の回収状況などを踏まえ貸倒引当金を計上したことにより、営業損失は、6億9,000万円(前年同期は営業利益5億8,000万円)となった。

 この結果、その他の事業全体の受注高は、47億600万円(同18.7%減)、売上高は、64億1,000万円(同11.6%減)、海外案件の売掛金の回収状況などを踏まえ貸倒引当金を計上したことにより、営業損失 は、6億9,000万円(前年同期は営業利益5億8,000万円)となった。

■2020年3月期の見通し

 第2四半期連結累計期間における業績の進捗を勘案し、業績予想の見直しを行った結果、2019年5月9日公表の予想を以下のとおり修正した。

 売上高1,180億円(前回予想:1,220億円)、営業利益33億円(同:53億円)、経常利益63億円(同:38億円)、親会社株主に帰属する当期純利益26億円(同:44億円)。

 東芝機械の2020年3月期第2四半期決算短信

 

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