製品別売上高は、周辺機器が12億4,800万円(同3.2%増)、部品が26億9,700万円(同2.7%増)、金型等が14億1,500万円(同58.6%増)となったが、射出成形機売上高が141億1,500万円(同10.7%減)と減少した。
利益面は、円高の進行による利益の減少およびアジア地域での競争激化や米国での売上減少により営業利益は8億300万円(同54.9%減)となった。また経常利益は8億4,800万円(同54.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億4,700万円(同61.0%減)となった。
■経営成績に関する説明
このような状況の中、日精樹脂工業グループは、長期的観点からの成長戦略や業績目標を見据え、2026年3月期を最終年度とする「フューチャーデザイン2026」の策定を進めると同時に第64期(2019年度)を初年度とする第三次中期経営計画を策定し事業展開を推し進めてきたが、第64期の計画値を大きく下回った。
■セグメントの状況
<日 本>
<アメリカ地域>
自動車関連等の需要が低調だったことから、売上高(外部売上高)は33億2,700万円(前年同期比34.3%減)、セグメント利益は5,600万円(同74.4%減)となった。
<アジア地域>
自動車関連およびIT関連等の需要が低調であったことから、売上高(外部売上高)は46億6,900万円(前年同期比12.1%減)、セグメント利益は2億8,500万円(同7.2%減)となった。
■2020年3月期の見通し
通期の連結業績予想については、第2四半期の業績と今後の見通しを踏まえて、2019年5月10日に公表した業績予想を以下のとおり据え置いた。
売上高455億円(前期比7.5増)、営業利益34億円(同9.6%増)、経常利益35億円(同4.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益22億円(同49.0%増)。
今後、米国の通商政策の動向および中国経済の低迷等の不透明な状況が予想されるが、日精樹脂工業グループは、5G通信等のデジタルインフラの整備・普及、海洋プラスチック問題に象徴される環境問題等でグループおよび製品の重要性が増す中で、更なる需要の拡大に努めていく。