日立造船は11月5日、 2017 年に岩手県より受注した大船渡漁港海岸高潮対策(細浦地区水門その2)工事向け海底設置型フラップゲート式水門の工場製作を完了させたと発表した。海底設置型フラップゲート式水門は、 東洋建設と五洋建設との共同開発製品で、同設備はその初号機となる。
海底設置型フラップゲート式水門は、 海底に設置した扉体を、浮力を利用して起立させることで連続した水門・防波堤などを形成する可動式の構造物。海に設置される水門設備としては日本初の海底設置型であり、港湾・漁港・河川などにかかわる関係者から大きな注目を集めている。従来の水門設備は、海上・河川上に設けられるため、扉体の純径間を伸ばすことや大型化には限界があったたが、同設備は海底に設置するため、扉体の設置枚数を増やすことで長径間のエリアを守ることが可能。
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