・機械コンポーネント、精密機械、建設機械が増加
■各部門別の状況
<機械コンポーネント部門>
<精密機械部門>
プラスチック加工機械事業は、中国の電気電子関連や、国内及び欧州の需要が減少したことから受注、売上ともに減少した。その他精密機械事業は、極低温冷凍機や半導体関連が堅調に推移したことから受注、売上ともに増加した。この結果、受注高は892億円(前年同期比9%減)、売上高は898億円(同3%増)、営業利益は75億円となった。
<建設機械部門>
<産業機械部門>
運搬機械事業は、電力、港湾向け需要が堅調であったことや、物流システム、駐車場システムも堅調だったことから受注、売上ともに増加した。その他産業機械事業は、産業用タービンの増加で受注は増加したが、受注残の減少により売上は減少した。この結果、受注高は461億円(前年同期比7%増)、売上高は401億円(同4%減)、営業利益は20億円となった。
<船舶部門>
船舶市況は引き続き低迷しているが、第2四半期は前年同期比1隻増の1隻の新造船受注があった。また、引き渡しについては、前年同期は2隻だったが第2四半期は1隻だった。この結果、受注高は160億円(前年同期比32%増)、売上高は150億円(前年同期比21%減)、営業損失は14億円となった。
<環境・プラント部門>
エネルギープラント事業は、国内のバイオマス発電設備の大型案件が前年同期に比べ減少したことなどから受注、売上ともに減少した。水処理プラント事業は、排水処理装置の案件が前年同期に比べ減少したことなどから受注は減少したが、受注残があり売上は増加した。この結果、受注高は628億円(前年同期比25%減)、売上高は655億円(前年同期比1%減)、営業利益は28億円となった。
<その他部門>
受注高は38億円(前年同期比2%増)、売上高は37億円(前年同期比7%増)、営業利益は11億円となった。
■2020年3月期の見通し
2020年3月期の連結業績については、世界的な景気減速傾向により、量産系機種を中心に需要が減少していることから、2019年5月8日に公表した予想を以下のとおり下方修正した。
売上高8,850億円(前回予想:9,050億円)、営業利益600億円(同:720億円)、経常利益570億円(同:690億円、親会社株主に帰属する当期純利益370億円(同:460億円)。
なお、第3四半期連結会計期間以降の主な為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=120円と想定している。