部門別の売上高については、FA 部門が768 億9 百万円(前年同期比35.8%減)、ロボット部門が985 億45 百万円(同11.5%減)、ロボマシン部門が408 億4 百万円(同40.7%減)、サービス部門が447 億95 百万円(同1.1%減)だった。
■部門別業績
<FA部門>
<ロボット部門>
<ロボマシン部門>
ロボドリル(小型切削加工機)において、自動車部品関係を中心に拡販に努めたものの、IT関係の一時的需要分が残っていた前年同期に比べると売上が減少した。ロボショット(電動射出成形機)については、自動車部品、医療市場向けに拡販に努めたが、売上は若干減少した。ロボカット(ワイヤカット放電加工機)についても、中国市場を中心に売上が減少した。
■4~9月における取り組み
ファナックグループは、長期的な視点に立った経営を続けるべく、「oneFANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービスファースト」をスローガンに掲げ、ファナック商品およびサービスを通じて、信頼性が高く効率的・先進的な生産体制を顧客が安心して構築・維持できるようにするための取り組みをグループ一丸となって推進している。またIoT への対応として、製造現場のオープンプラットフォームであるFIELD system (FANUCIntelligent Edge Link and Drive system) を自社工場へも導入し、機能拡張およびアプリケーション(パートナー企業製を含む)の充実を図るとともに、AI 技術のファナック商品への適用等を進めている。そして、CNC とロボット、ロボットとロボマシンの融合のさらなる推進も、重要な取り組みの一つとして掲げている。
また同時に、商品競争力の強化、セールス・サービス活動の強化、工場の自動化・ロボット化、業務の合理化に力を入れている。
■2020年3月期連結業績予想を修正
2020年3月期の連結業績については、国家間等の貿易摩擦の影響を含む各国の関税政策や為替動向などの様々な不透明な要因から、総じて予断を許さない状況が続くとして業績予想を修正。売上高は5,045億円(前回予想:5,242億円)、営業利益691億円(同:713億円)、経常利益805億円(同:810億円)、当期純利益579億円(同603億円)と修正した。