利益については、売上高が増加したことから、営業利益は10億9,300万円(前年同期比13.9%増)、経常利益は10億9,100万円(同9.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億5,200万円(同5.3%増)となった。
東洋機械金属の関連する業界は、国内は、政府政策のものづくり補助金の効果もあって、設備投資は緩やかに回復した。一方、海外では、米中貿易摩擦の影響により自動車関連からの需要が減速し、厳しい事業環境となっている。
■製品別の売上状況
<射出成形機> 射出成形機については、国内は容器類などの生活用品関連や自動車関連が堅調に推移した。海外では中国でのIT電子機器関連は減少したが、欧州や米州での生活用品関連が堅調に推移した。その結果、売上高は133億600万円(前年同期比16.1%増)となった。
<ダイカストマシン> 自動車関連向けを中心とするダイカストマシンについては、海外では東南アジアは堅調に推移したが、国内は減少した。その結果、売上高は37億3,100万円(前年同期比8.6%減)となった。
■2020年3月期の連結業績予想
今後の経済見通しについては、国内は、緩やかな回復基調で推移することが期待されるものの、海外では、国際的に深刻化する米中貿易摩擦の長期化などにより、先行き不透明な状況が続くことが予想される。このような市場環境のもと、同社グループは、中長期的な計画・方針のもと収益拡大に向けた事業活動を展開しているが、4~9月期の売上高は、予想を上回る結果となったが、受注高については、予想に届かない月が続いたことから、第3四半期以降の売上高が前回発表予想を下回る見込みとなった。利益についても、原価低減活動による利益率の改善を見込んでいたものの、第3四半期以降の売上高が大幅に減少することから、前回発表予想を下回る見込みとなった。
この結果、2020年3月期通期の業績予想については、売上高309億円(前回予想:320億円)、営業利益15億5,000万円(同:22億円)、経常利益22億円(同:15億2,000万円)、株主に帰属する当期純利益9億3,000万円(同:13億5,000万円)と修正した。