大日本印刷(DNP)は10月25日、ライオンが香川県坂出市に建設している新ハミガキ工場内に、ラミネートチューブの製造設備を隣接させて新設することで生産性を高め、供給体制を増強すると発表した。
DNPは、ラミネートチューブの積層シートの開発および製造からチュービングまでの一貫した生産体制を保有しており、今後さらなる需要の拡大が見込まれる製品としてラミネートチューブ事業に注力している。
今回DNPは、2021年中の稼働を予定しているライオンの新ハミガキ工場内にラミネートチューブ製造設備を新設し、チューブの成型から内容物の充填、包装、梱包までを一貫して行う生産体制をともに構築することで、省人化と品質管理の徹底を図り、資材の需要、供給のデータを共有化し、生産性の向上を実現していく。また、最新鋭の製造設備を導入することで、生産能力を増強する。なお工場建屋の建設はライオンが行い、チューブ製造設備の設置と運営はDNPが行う。
DNPは、環境負荷を低減するとともに循環型社会の実現につなげていくことを目的として、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING*1」を展開している。その一環として、植物由来の原料を一部に使用して石油由来プラスチックの使用量を削減した「DNP植物由来包材 バイオマテック」シリーズのラミネートチューブ*2や、リサイクル性を高めると同時に高級感のあるメタリック調のデザインを実現したモノマテリアルのラミネートチューブ*3による事業の拡大も進めている。
今回のライオンの新ハミガキ工場内でのラミネートチューブの供給を含めて、ラミネートチューブ事業全体で、2025年までに年間100億円の売上を目指す。
<DNPのラミネートチューブ工場の概要>
建設予定地:香川県坂出市番の州町22-1(ライオンの新ハミガキ工場敷地内)
建築面積:4,900㎡
時期:2019年中に着工予定。2021年中に稼働予定。