日立造船は10月9日、㈱奥村組との共同企業体にて、神栖バイオマス発電所合同会社※1(東京都港区)より、発電能力50MWとなる木質バイオマス発電所の建設工事を受注したと発表した。日立造船は主に発電設備の供給・据付・試運転を担当する。
日立造船グループは近年バイオマス発電事業に注力しており、2018年度には徳島県徳島市での木質バイオマス発電所の建設工事・運営・保守も受注している。事業者としても2015年度に「宮の郷木質バイオマス発電所(茨城県常陸太田市)」、2017年度に「秋田バイオガス発電所(秋田県秋田市)」を稼働開始した。今後も、「循環型社会の実現に向けたソリューションプロバイダー」を目指すにあたり、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの普及に努め、低炭素社会の実現を通してSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献していく。
<発電所概要>
発電所名:神栖バイオマス発電所
事業主体:神栖バイオマス発電所合同会社※1
発電設備所在地:茨城県神栖市 奥野谷浜工業団地内
発電端出力:50 MW
ボイラ形式:循環流動層ボイラ(CFB)
発電方式:水冷式再熱再生サイクル※2
運転開始予定:2023年7月
(※1)神栖バイオマス発電所合同会社は、中部電力株式会社(45%)、三菱UFJリース株式会社(44%)、Solariant Capital株式会社(6%)、バイオ燃料株式会社(5%)が出資する特別目的会社。
(※2)水冷式再熱再生サイクル方式は、蒸気タービンで膨張した蒸気をボイラで再加熱した後に、再び蒸気タービンに戻し、また抽気にて給水を加熱することで高効率な発電ができる技術。