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日揮、モザンビークで大型LNGプラント建設プロジェクトを受注

 日揮ホールディングスは10月9日、海外EPC事業会社である日揮グローバルが、米フルア社ならびに仏テクニップFMC社と共同で、モザンビーク ロブマ ベンチャー社向け大型LNG(液化天然ガス)プラント建設プロジェクトを受注したと発表した。

■プロジェクトの概要

 モザンビークでは、北部タンザニア国境近くの沖合にて、2010年以降、世界最大規模の天然ガス田が発見され、現在鉱区毎に複数の事業者がその開発を進めている。またモザンビークの隣国タンザニア沖合でも、近年埋蔵量が豊富な天然ガス田が複数発見され、今後天然ガス田の開発、LNG計画が順次進んでいくことが見込まれており、東アフリカは、将来、世界有数のLNG供給地域となることが期待されている。

 受注したプロジェクトは、モザンビーク沖合エリア4鉱区に位置するMambaガス井より供給される天然ガスを用いた、モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社によるLNGの生産・販売事業向けに、天然ガス液化設備および周辺設備を建設するもの。なお、エリア4鉱区は、モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社が70%の権益を保有する他、GALP社(ポルトガル)、KOGAS社(韓国)、Empresa Nacional de Hidrocarbonetos E.P.(モザンビーク)がそれぞれ10%の権益を保有している。

 同プロジェクトの入札には複数のグループが参加していたが、日揮JV各社のLNGプラントに関する実績、設計技術、プロジェクト遂行計画、建設現場の安全管理、入札価格およびスケジュール等が総合的に評価され、今年8月に日揮JVが優先交渉権を獲得し、EPC契約内容等に関する最終交渉を経て、契約調印に至ったもの。

 EPC契約全体の正式発効は、2020年内に予定されているモザンビーク・ロブマ・ジョイントベンチャー社の最終投資決定後となるが、日揮JVは、同社からの指示に基づき、一部先行役務を開始する。

 日揮グローバルは、2017年6月にモザンビーク・コーラルFLNG社向け洋上LNGプラント建設プロジェクトを受注、現在遂行中であり、今回のプロジェクト受注により、モザンビークで進展するLNGプラント建設プロジェクト3件のうち、2件を遂行することになる。日揮グローバルは、LNGプラントのリーディングコントラクターとして、両プロジェクトを成功裏に完成させることで、モザンビーク、ひいては東アフリカ地域の経済および産業の発展に貢献していく。

<契約概要>

契約先:モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社(Mozambique Rovuma Venture, S.p.A.)

伊ENI、米エクソンモービル、中CNPCで構成される事業会社

契約者:日揮グローバルをリーダーとし、米フルア、仏テクニップFMCで構成されるジョイントベンチャー

建設場所:モザンビーク共和国カボ・デルカド州アフンギLNGパーク内(首都マプトの北東約2,000 km)

役務範囲:年産1,500万トン以上(2系列)の天然ガス液化設備、ガス貯蔵設備およびLNG出荷施設に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務

契約調印日:2019年10月8日

契約形態:ランプサム契約

受注額:非公表

生産開始:2025年(予定)

 ニュースリリース

 

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