日本鍛圧機械工業会が10月8日に発表した2019年9月の受注総合計は367.1億円、前年同月比3.3%の微減なるも、7カ月連続で前年を割り込んだ。板金系は伸びたが、プレス系の落込みが響き機械合計では4.8%減となった。米中貿易摩擦の長期化が世界経済のマイナス要因に働くのに加え、中国、東南アジア、インドなどで自動車の販売が低調であり、関連設備投資意欲の低下が懸念される。
機種別によると、プレス系機械は118.1億円、前年同月比20.5%減。大型プレスは47.3%増だが、超大型プレスが53.4%減、中型プレス47.6%減、小型プレス12.3%減。油圧プレスは34.4%減だが、フォーミングが33.9%1増、自動化・安全装置も32.2%増。板金系機械は167.3億円で前年同月比10.8%増。レーザ・プレズマが23.7%増、パンチングも17.5%増だが、プレスブレーキ7.6%減。
国内は190.5億円、前年同月比7.1%減。金属製品製造業が20.9%増、一般機械0.2%増、電機も8.7%増だが、自動車が10.1%減、鉄鋼・非鉄金属も62.8%減となった。
輸出は94.9億円、前年同月比0.2%の微増。北米向けが2.4倍増、韓国・台湾向け25.6倍増、欧州向けも34.7%増だが、中国向け43.7%減、東南アジア向け4.5%減、インド向けも98.2%減。