同工事は、中部浄化センター内(熊本市西区)において、1961年に供用開始されたコンクリート製消化槽の更新施設として、同社が提案した安定した運転実績の多い中温・中濃度方式の鋼板製消化槽を建設した。
工事で建設する鋼板製消化槽は、下水処理場向けとしては九州地方では初めての採用であり、 同社の技術、実績が評価されたものと認識している。下水汚泥の嫌気性消化は、汚泥減量化を主要な目的として用いられてきたが、消化の過程で発 生する消化ガスはカーボンニュートラルなクリーンエネルギーであり、発電等に有効活用することにより、化石燃料の節減と同時にCO2削減に貢献できる。また、鋼板製消化槽は従来のコンクリート製消化槽と比べて、建設工期の短縮や事業計画変更への 柔軟な対応、運転支援機能による維持管理性の向上が図れるため、ますます需要が高まる技術。
神鋼環境ソリューションは今後もこれまで培ってきた技術を駆使し、循環型社会の形成や環境保全に貢献していく。
画像:鋼板製消化槽の外観