台湾高速鉄道は、台北~高雄間(345km)を最速約1時間半で結ぶ鉄道として2007年1月に営業運転を開始した。今回受注したのは開業時に台湾新幹線株式会社経由で東芝インフラシステムズが納入した360両向けの置換用電気品です。製造は東芝インフラシステムズの府中事業所で行う。
東芝インフラシステムズは、2000年に日本企業連合が受注した台湾高速鉄道プロジェクトにおいて、車両電気品や変電システム、運行管理システム、通信システム、保守管理システムなどを担当した。また、2012年5月に、川崎重工業と車両4編成(48両)を、2013年7月に三菱重工と台北駅と南港駅を結ぶ南港延伸プロジェクトにおける変電システムなどを受注したほか、2014年2月には台北~左営間の中間3駅向けの放送や信号制御などのシステムを単独で受注している。また、台湾高速鉄道開業以来これら納入設備およびシステムのメンテナンスサービスを東芝台湾社と共同で行ってきた。
今回、これまでの納入実績やサービスの提供による設備・システムの長期的維持継続力が高く評価され、受注につながった。
東芝インフラシステムズは、台湾において高速鉄道以外にも、台湾鉄路管理局の通勤電車向け電気品を納入するなど、豊富な実績がある。東芝インフラシステムズは台湾を海外鉄道事業の注力市場と位置付け、今後も長期にわたり顧客のオペレーションに貢献すべく受注活動を続けていく。