自動運転・電動化・コネクテッドといった自動車業界を取り巻く大きな変化により、今後、クルマのコックピットは革新的でダイナミックなデザインが採用され、デジタルラウンジ化していくと予想されている。このトレンドの中、車載ディスプレイ用カバーガラスも大型化・複雑形状化・高機能化していくことが見込まれ、同時に大型化に伴う安全設計も求められる。AGCは、自動車用ガラスのリーディングカンパニーとして60年以上に亘り培ってきた設計ノウハウを活用し、高品質で安全なカバーガラスの提供を実現する。
AGCは、2013年に世界で初めて、車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する体制を整え販売を開始した。2017年からは、平面形状に加えて曲面形状のカバーガラスも生産・販売しており、業界トップシェアを誇っている。
今回の新拠点設置によって、AGCは既存の国内2拠点に加え、第3の生産拠点を保有することとなり、高品質な製品をグローバルにお客様に提供する体制が整うことになる。更に、国内の京浜工場内には、新デザイン・高機能に特化した開発センターを設置し、コックピットデザインの変化に柔軟に対応可能な体制を整える。
AGCの車載ディスプレイ用カバーガラスは、以下の点を高く評価され、これまで70車種以上に採用されており、総出荷数は2019年9月で2,000万台分を達成する見込み。
<新設生産拠点の概要>
社名:艾杰旭汽车玻璃(蘇州)有限公司
所在地:中華人民共和国 江蘇省 蘇州工業園区 望江路158号
販売開始:2022年(予定)
事業内容:車載ディスプレイ用カバーガラスの生産