イーウッド社は、欧州の31施設で廃棄物処理事業を行っているインダヴェア社と環境事業で世界的大手のスエズ社が共同出資して設立された特別目的事業体。今回SBG社が建設するプラントは、1炉で日量449tの木質建築廃材を処理し、毎時20,000kWhの発電を行うとともに86tの高圧蒸気を生成する。
SBG社はこれまで、60件を超えるバイオマス発電プラントの設計・建設を手掛けてきた。こうした実績に加え、環境負荷が少ない気泡型流動床ボイラの提案が高く評価された。このボイラの特徴は、幅広い性状の燃料を効率的に燃焼できること。また、他の炉形式に比べ低温・低酸素で燃焼させるためNOx排出量が少なく、環境負荷を抑制することができる。
JFEエンジニアリンググループは、グループの総合力を結集し、今後も世界各国で発電プラントのエンジニアリングを通して、低炭素社会の形成に貢献していく。
<受注概要>
発注者:イーウッド・エナジーセントラーレ社
受注範囲:木質バイオマス発電プラント フルターンキーEPC
処理規模:最大206,000t/年(最大617 t/日)×1炉
蒸気条件:蒸気量86t/h、圧力7.3MPa、温度453℃
発電出力:20,000kW
工期:2019年9月~2022年2月
受注金額:約100億円
<インダヴェア社 概要>
本社:ベルギー国メヘレン市
従業員数:約1,700人
事業内容:廃棄物処理事業
<スエズ社 概要>
本社:フランス国パリ市
従業員数:約89,000人
事業内容:廃棄物処理事業、水処理事業、エネルギー事業等
画像:完成イメージ