日本鍛圧機械工業会が9月9日に発表した2019年8月の受注総合計は229.5億円、前年同月比28.8%減となり、6カ月連続で前年を割り込んだ。機械合計では35.1%減となり、板金系に比べプレス系の落込みが大きく影響した。米中貿易摩擦激化が世界経済のマイナス要因に働いており、加えて英国のEU離脱に揺れる欧州、更に日韓対立の経済波及も懸念され不透明感が高まっている。
機種別によると、プレス系機械は73.8億円、前年同月比51.5%減。超大型プレスは73.0%減、大型プレスが91.3%減、中型プレス7.9%減、小型プレスも38.4%減。油圧プレスは50.6%減、フォーミングが38.9%減、自動化・安全装置も21.1%減。板金系機械は90.5億円で前年同月比10.3%減。パンチングは29.5%増だが、プレスブレーキ21.2%減、レーザプラズマも24.0%減。
国内は100.5億円、前年同月比43.6%減。自動車が62.8%減、金属製品製造業48.9%減、一般機械18.0%減、電機5.2%減、鉄鋼・非鉄金属も46.1%減となった。
輸出は63.8億円、前年同月比14.6%減。欧州向けが14.0%増だが、中国向け4.0%減、北米向け25.3%減、東南アジア向け48.2%減、韓国・台湾向け3.4%減、インド向けも29.0%減となった。