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日精エー・エス・ビー機械、100%生分解性樹脂によるボトル成形に成功

 PET ボトルなどを生産するストレッチブロー成形機の大手総合メーカー、日精エー・エス・ビー機械(本社:⻑野県⼩諸市)は9月6日、生分解性プラスチック(バイオPBS)100%によるボトル成形に業界で初めて成功したと発表した。

 同社はストレッチブロー成形機メーカーとして、業界で初めて100%生分解性プラスチックによるボトル成形に成功した(特許出願中)。使用した樹脂は大手化学メーカー製のバイオPBS。土壌分解性の生分解性プラスチックで、6 月に開催されたG20 軽井沢会合にも出展され、国内外から高い関心を得ている。

 一般的にバイオPBS は結晶性が高いため、ストレッチブロー成形には不向きとされていたが、同社では独自技術の「1 ステップ4 ステーション方式」での成形により、バイオPBS 100%でのボトル成形に成功した。

 同社のストレッチブロー成形機は、1 台の機械でプリフォーム成形からブロー成形までを⾏う「1 ステップ4 ステーション方式」を採用しており、その鍵となる技術が第2 ステーションで⾏われるプリフォーム温度調整機能。同社ではこの特徴を活かしてバイオPBS の成形難度を克服し、100%生分解性プラスチックによるボトル成形に業界で初めて成功した。

 これまでもバイオPBS とPET との混合材によるボトル成形は他社でも実績があった、バイオPBS 100%によるストレッチブロー成形には、「1 ステップ4 ステーション方式」の採用が必要なため、他社製1 ステップ機および2 ステップ機での実践は極めて困難と推測する。

 同社では「生分解性プラスチックのボトル成形には、ASB 製1 ステップ機が最適」との技術的特徴を踏まえ、2019 年10 月にドイツ・デュッセルドルフで開催される「K2019(世界最大規模のプラスチック関連展示会)」に同サンプルボトルを出展し、環境意識の高い顧客への提案活動を開始するとともに、今後も環境配慮型技術の開発を積極的に進めていく。

 詳細は→ ニュースリリース

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