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建設機械、20年度出荷は2%減の2兆4,026億円-建機工が需要予測

 19年度国内は駆け込み需要の反動減の影響がなくなり増加、輸出は微減するも全体では過去最高と予測。20年度国内、輸出ともに微減するも全体では高水準を維持すると予測。

・2019年度の出荷金額は、2兆4,514億円(前年比微増)と予測。

・2020年度の出荷金額は、2兆4,026億円(前年比2%減少)と予測。

 日本建設機械工業会は8月28日、会員アンケートをベースとした建設機械出荷金額の需要予測結果を発表した。

 国内出荷:2019年度は、一部機種の2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要の反動減の影響がなくなり、上期計では、油圧ショベルの前年比21%増加を始め全機種が増加すると見込み、4,255億円(前年同期比10%増加)となると見込まれる。下期は消費税増税前の駆け込み需要の反動減が想定され、下期計では、4,773億円(前年同期比2%減少)と予測している。

 2020年度は、安定した建設投資が継続するものの、設備投資及び住宅投資の減少が予測され、上期計では、4,076億円(前年同期比4%減少)、下期計では、4,676億円(前年同期比2%減少)と予測している。

 この結果、2020年度合計では、8,752億円(前年同期比3%減少)となり、3年振りの微減と予測している。

 輸  出:2019年度は、北米および欧州は引き続き堅調に推移するものの、アジア及びオセアニアの需要減少により、5機種が減少し、上期計では、7,534億円(前年同期比1%減少)と見込まれる。

 下期は、上期同様に北米及び欧州は堅調に推移するもののアジア等の需要が減少すると見込まれ、下期計では、7,952億円(前年同期比3%減少)と予測している。

 この結果、2019年度合計では、1兆5,486億円(前年同期比2%減少)となり、3振りに減少すると予測している。

 2020年度は、引き続き北米を中心に他の地域も高水準に推移するものの、上期計では7,418億円(前年同期比2%減少)、下期計では7,856億円(前年同期比1%減少)と予測。

 この結果、2020年度合計では、1兆5,274億円(前年同期比1%減少)となり、2年連続の微減と予測している。

 *この需要予測は、一般社団法人日本建設機械工業会(会長 小川啓之:コマツ社長)が、今年7月時点で正会員である建設機械メーカー64社を対象に実施した需要予測結果をまとめたもの。予測期間とした2019年度上下期と2020年度上下期の4期に関して、建設機械を10機種に区分し、国内及び海外への出荷金額をアンケート方式により予測調査をしたもので、今回で56回目。

 油圧ショベルとミニショベルの生産・出荷予測(年度ベース)

■国内需要予測の背景(会員の見方)

公共投資:横這いが大勢を占めるも、20年度下期にかけて減少の見方。

民間設備投資:横這いが大勢を占めるも、19年度下期から減少の見方が増える。

住宅投資:横這いが大勢を占めるも、19年度下期からの増加の見方がなくなる。

■海外需要予測の背景(会員の見方)

北米市場:横這いが大勢を占めるも、20年度は減少の見方が増える。

欧州市場:19年度は横這いが大勢を占めるも、20年度は減少の見方が増える。

アジア・オセアニア(中国を除く)市場:19年は増加・横這いが大勢を占める。

中国市場:19年度は横這いが大勢を占めるも、20年度は減少の見方が増える。

 建設機械出荷金額推移PDF版

 ニュースリリース(8月29日12時に追加)

 会長記者会見配布資料(8月29日12時に追加)

 *8月28日配信記事に上記2つのリンクを追加しました。

 

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