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日鉄エンジニアリング、国内最大のバイナリー方式地熱発電所「(仮称)南茅部地熱発電所」を受注

 日鉄エンジニアリング(本社:東京都品川区)は8月8日、オリックス(本社:東京都港区)が、北海道函館市南茅部地域において建設を計画する「(仮称)南茅部地熱発電所」(画像は外観イメージ)向けのバイナリー発電及び熱源設備一式をフルターンキー契約(設計・調達・施工・試運転の一括請負)で受注したと発表した。

 受注した設備の発電出力は6,500KWとバイナリー式地熱発電(*1)では日本国内で最大規模。日鉄エンジニアリングはこれまで数多くの大規模地熱発電所の蒸気生産・熱水還元設備や、さまざまな発電設備の建設・操業に携わってきており、その実績が評価されて受注に至ったもの。

 なお、同設備には、日鉄エンジニアリングが2016年に米国TAS Energy Inc.(本社:テキサス州ヒューストン)から導入した技術・ノウハウも活用されている。

 国内に豊富な資源を有する地熱発電は、2018年7月に閣議決定された「エネルギー基本計画」においても長期安定的な電源の一翼を担う再生可能エネルギーとして期待されており、現在官民が連携して利用拡大を推進している。

 日鉄エンジニアリングは、これまで培ってきた蒸気生産・熱水還元設備やバイナリー発電設備の地熱関連技術を通じ、今後とも地熱発電の更なる利用拡大に向けて貢献していく。

<事業概要>

発電所名:(仮称)南茅部地熱発電所

所在地:北海道函館市臼尻町 722番他

発電出力:6,500kW(予定)

年間発電量: 最大約56,940,000kWh

       一般家庭約18,250世帯分の年間消費電力に相当(*2)

運転開始時期:2022年初春(予定)

*1:地下から取り出した熱水によって、沸点が水より低い媒体を蒸気化しタービンを回転させることで、発電する方式

*2:1世帯当たり約3,120kWh/年で算出。(出典:東京電力「平均モデルの電気料金」)

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