また、連結受注は444億80百万円(前年同期比24.1%減)。過去最高だった前年同期に比べ、全ての地域で受注が減少した。売上高と受注の差が大きいのは、第3四半期以降に売上となる受注残の割合が多いため。引き合い状況はさらに厳しくなり、受注の回復が当初の計画よりも遅れることを想定し、業績予想を修正した。
■セグメント別の受注状況(現地通貨ベース)
<セグメントⅠ >(個別および国内連結子会社)
<セグメントⅡ> ( MAKINO ASIA PTE LTD )
中国は、前年同期に好調だったスマートフォン向けの減少により、前年同期を下回った。自動車向け受注に加え、幅広い産業の金型向け受注については継続した。
第2四半期の中国は引き続き前年同期を下回る見通し。自動車向けの引き合いは厳しい状態が続いている。スマートフォン向けで継続中の引き合いは、受注決定のタイミングが延びている。
インドは、自動車の部品加工向けに一部スポット受注があった。そのほかは、自動車販売台数の減少等により低調だったことで、前年同期を下回った。第2四半期のインドは引き続き前年同期を下回る見込み。自動車向けのほか、航空機向けからの受注獲得で減少を補うよう取り組む。
アセアン地域では、ベトナム以外で受注が減少し、前年度を下回った。第2四半期は、引き続き自動車をはじめ幅広い産業向けで、第1四半期と同等の受注を見込んでいる。
<セグメントⅢ> ( MAKINO INC. )
幅広い産業の部品加工向けに受注があった前年同期を下回った。医療やSUV、トラックなど一部の部品加工向けは堅調に推移した。航空機向けは、一部機材の出荷停止がある中で、前年同期並みを維持した。第2四半期も第1四半期と同等の受注が継続し、前年同期を下回ると見ている。
<セグメントⅣ> ( MAKINO Europe GmbH )
欧州は前年同期を下回った。景況感の悪化を受けて、一般機械や自動車の部品加工向けを中心に減少した。航空機向けは堅調に推移し、前年同期並みとなった。第2四半期は、受注の少なかった前年同期に対し上回る見込み。航空機や自動車の部品加工向けを中心に受注獲得に努める。
■2020年3月期見通し
2020年3月期の連結業績予想は、第2四半期以降の受注が減少することを想定し、2019年4月26日に公表した業績予想を修正した。売上高740億円(前回予想790億円)、営業利益6億50百万円(24億円)、経常利益8億50百万円(27億円)、親会社株主に帰属する純利益4億50百万円(16億円)にとなる見通し。