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ナブテスコ、2019年上期売上は微減の1,423億円、油圧は増収だが減速機が低調

 ナブテスコが7月31日に発表した2019年12月期第2四半期(1~6月:上期)連結業績によると、国内市場を中心に自動ドア事業が好調に推移した一方、精密減速機需要が引続き低調に推移したことにより、売上高は、前年同期比263百万円(△0.2%)減少し142,292百万円、営業利益は、前年同期比5,625百万円(88.1%)増加し12,011百万円となった。売上高営業利益率は8.4%となった。

 ナブテスコ2019年第2四半期データ

■セグメント別概況

<コンポーネントソリューション事業>

 コンポーネントソリューション事業の受注高は、前年同期比611百万円(△1.0%)減少し58,418百万円となった。売上高は、同3,603百万円(△6.0%)減少し56,211百万円、営業利益は、同2,044百万円(△19.3%)減少し8,544百万円となった。

 精密減速機は、世界的な設備投資の冷え込みによりロボット需要が回復せず、売上高は前年同期比減収となった。油圧機器は、中国市場における堅調な建設機械需要の継続により、売上高は前年同期比増収となった。

<トランスポートソリューション事業>

 トランスポートソリューション事業の受注高は、前年同期比3,712百万円(9.0%)増加し45,075百万円となった。売上高は、同2,009百万円(5.3%)増加し40,055百万円、営業利益は、連結子会社OVALO GmbHに係るのれんの減損損失5,249百万円が無くなったこと等により、同5,965百万円増加し3,027百万円となった。

 鉄道車両用機器は、中国地下鉄向けの需要増により、中国高速鉄道向けの落込みをカバーし、売上高は前年同期比横ばいとなった。

 航空機器は、民間航空機向けの増産により、売上高は前年同期比増収となった。

 商用車用機器は、国内市場が堅調に推移し、売上高は前年同期比横ばいとなった。

 舶用機器は、市況の緩やかな回復傾向により、売上高は前年同期比増収となった。

<アクセシビリティソリューション事業>

 アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前年同期比2,000百万円(5.5%)増加し38,302百万円となった。売上高は、同2,145百万円(5.9%)増加し38,221百万円、営業利益は、同1,896百万円(129.7%)増加し3,359百万円となった。

 自動ドア事業は、好調な国内需要により、売上高は前年同期比増収となった。

<その他>

 その他の受注高は、前年同期比1,070百万円(12.1%)増加し9,938百万円となった。売上高は、同815百万円(△9.5%)減少し7,805百万円、営業利益は、同410百万円(△32.1%)減少し868百万円となった。

 包装機は、好調な需要が継続したものの、一部案件の期ずれにより、売上高は前年同期比減収となった。

■2019年12月期の見通し

 2019年12月期見通しについては、前回(2月8日)予想を据え置いており、売上高は前期比6.2%増の3,130億円、営業利益は同37.1%増の300億円を見込んでいる。

 ナブテスコの2019年12月期第2四半期決算短信

 

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