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三菱化工機、環境省の実証事業向けに水電解水素製造装置を納入

 三菱化工機高砂熱学工業は7月30日、㈱NTTデータ経営研究所環境省から受託した「再エネ電解水 素の製造及び水素混合ガスの供給利用実証事業」に対して、両社で開発した水電解水素製造装置を納入し、事業に参画することになったと発表した。

 「再エネ電解水素の製造及び水素混合ガスの供給利用実証事業」は、環境省が全国8カ所で実施する低炭素な水素の利活用を通じた地球温暖化対策を推進するため「地域連携・低炭素水素実証事業」の一つ。

 今回の事業では、風力発電由来の再エネ電力によりCO2フリーな水素を製造し、秋田県内で産出される高熱量の成分を比較的多く含む天然ガスに、この水素を混合することにより、都市ガスに近似した熱量に調整した水素混合ガスを製造し、家庭や事業所等に供給・利用する実証を行う。

 水素・燃料電池戦略ロードマップ等において、水素の本格的なエネルギー利用に向けて、水素製造段階でのCO2フリー化が目標として掲げられている。水電解水素製造装置は、水を電気分解して水素を製造する装置であり、再エネ電力を用いることによりCO2フリー水素が製造可能なため、近年ニーズが高まりつつある。

 今回納入した装置は、三菱化工機が半世紀以上に亘り事業展開する改質型水素製造装置や黎明期から携わった水素ステーション建設で培った水素全般および水素精製の技術と、高砂熱学工業が約20年に亘り培ってきた水電解技術を組み合わせたもの。

 <今回納入の水電解水素製造装置の仕様>

製品水素露点:-40℃以下

水素製造能力:最大 2.5N㎥/h

水素供給圧力:0.9MPaG

製品水素純度:99.999vol%以上(常圧換算、ドライベース)

電解装置タイプ:固体高分子形

設置スペース:2.6m×0.9m×1.5m(H)

 ニュースリリース

 

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