利益面は、営業利益は5億3千1百万円(前年同期比4.3%減)、経常利益は5億6千3百万円(同 0.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億4千9百万円(同2.7%減)となった。
■経営成績に関する説明
同社事業に関連する業界は、国内は、各企業の収益改善や政府の補助金の後押しもあって、設備投資は緩やかに回復。海外では、中国での需要は減速したが、東南アジアや欧州、米州における需要は堅調に推移した。
このような市場環境のもとで、同社グループは、2020年度を最終年度とする中期経営計画で「グローバル成長市場 を発展させる事業の拡大と成長、構造改革」を推進し、事業を展開している。
■製品別の売上状況
[射出成形機] 国内は容器類などの生活用品関連や自動車関連の需要が堅調に推移した。海外では中国でのIT電子機器関連の需要は減少したが、欧州や米州での生活用品関連の需要が堅調に推移した。その結果、売上高は59億5千5百万円(前年同期比4.8%増)となった。
[ダイカストマシン] 自動車関連向けを中心とするダイカストマシンについては、国内の需要は減少した。また、海外では東南アジアで需要は堅調に推移したが、中国で需要は減少した。その結果、売上高は20億1百万円(前年同期比2.1%減)となった。
■2020年3月期連結業績予想
今後の経済見通しについては、国内は、緩やかな回復基調で推移することが期待されるものの、海外では、国際的に深刻化する米中貿易摩擦不安、金融資本市場の変動の影響など先行き不透明な状況が続くことが予想される。このような市場環境のもと、同社グループは、積極的な営業展開で新規成長エリア・市場への開拓に努め、独自技術とカスタマイズ対応力を活かした顧客価値創造型の製品群を市場投入し、顧客の商品価値を高める 「Customer’s Value Up」を引き続き展開していく。また、生産技術力を高め、生産能力の効率化と部材の最適調達を推進し、安定した製品供給とコストダウンに努め、収益の拡大に努めていく。
なお、2020年3月期の連結業績見通しについては、売上高320億円(前期比0.7%増)、営業利益22億円(同7.1%増)、経常利益22億円(同2.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益13億5千万円(同0.4%増)を見込んでおり、2019年4月24日公表値を据え置いている。