旭化成は7月17日、宮崎県延岡市において人工皮革「ラムース」の生産設備を増設することを決定したと発表した。
「ラムース」は、同社の独自製法による3層構造※の高級人工皮革で、その上質な肌触りや意匠性の多彩さに加え環境特性にも優れていることにより、自動車内装材、家具、ITアクセサリー、衣料、産業用資材等の様々な用途に向け、国内外で積極的な事業展開を行っている。
近年、自動車内装材やITアクセサリー用途向けを中心に販売量が増加しており、今後もさらなる需要の拡大が見込まれることから、設備の増設を決定した。旭化成では、今後もグローバルなマーケットの拡大に応じて、供給体制の強化を図っていく。
<増設の概要>
立地:宮崎県延岡市
生産品目:人工皮革「ラムース」
増設能力:約400万㎡/年
※現有能力は600万㎡/年だが、現在実施している増強工事が19年度上期中に完了する予定であり、その後は1,000万㎡/年となる。
工期:2019年度下期着工予定、2021年度下期稼働開始予定
※旭化成の独自製法による3層構造とは:「ラムース」は、表面層、中間層、裏面層の3層で構成されている。各層では超極細繊維が3次元に絡み合っており、中間層にはスクリムという薄手の特殊織物が寸法安定性と強度を向上させている。また、水系ポリウレタンを含浸させる事で弾力性豊かな風合いを作り出している。