日揮(JGC CORPORATION)は7月17日、仏トタール社の100%子会社であるTOTAL E&P OMAN DEVELOPMENT B.V.がオマーン国ソハールにおいてオマーン石油会社と共同で計画している船舶向け燃料用LNGプラントの基本設計(FEED: Front End Engineering and Design)役務を受注したと発表した。
受注したプロジェクトは、国際海事機関(IMO)による船舶燃料の環境規制導入を2020年に控え、需要拡大が見込まれる船舶向け燃料用として、オマーン国ソハールにおいて年産約100万トンの新設中型LNGプラントを建設するための基本設計役務。
今回の受注は、日揮が世界各地で遂行してきた豊富なLNGプラントの建設実績、ならびに中期経営計画(Beyond the Horizon)において推進している、中小型LNGプラントコンセプトを活用した提案が高く評価されたとしている。
日揮は、世界のLNG全生産量のうち約30%のLNGプラントの建設実績を持ち、現在カナダにおける大型LNGプラントのほか、マレーシア沖およびモザンビーク沖向けFLNGプラント(洋上LNG生産・貯蔵・積出設備)と、合計3件のLNGプラント建設プロジェクトを遂行中。今後も日揮はLNGのトップコントラクターとして、従来の大型LNGプラントに加え、中小型LNGプラント建設に向けた積極的な営業活動を展開していく。
<プロジェクト概要>
契約先:TOTAL E&P OMAN DEVELOPMENT B.V.(仏トタール社が100%出資)
建設場所:オマーン国ソハール(首都マスカットの西約200kmに位置する大規模工業地帯)
役務内容:船舶向け燃料用の陸上LNGプラント(年産約100万トン×1系列)に係わる基本設計役務
受注金額:非公表
納期:非公表
競争スキーム: 3グループによるFEEDコンペティション