・インド最大のLNGタンク工事着工
㈱IHIは7月11日、インドにおけるLNG受入基地向けの地上式LNGタンク2基の建設工事をインドの大手建設会社Afcons社と共同で受注し、請負工事契約を締結、6月29日に契約調印式を実施したと発表した。
同LNG受入基地は、発注者であるHSEPL社(インド国営石油ガス会社他が出資するジョイントベンチャー)が、同国グジャラート州チャラ港に建設するもの。貯蔵容量はインド最大の1基当たり20万klであり、完成は2022年を予定している。工事施工は、IHIの子会社で、IHIグループのプラント事業会社として今年4月に発足した㈱IHIプラントが担当する。
1969年に日本初のLNGタンクを東京ガス根岸工場に納入したIHIは、国内外で140基以上の受注実績を誇るトップメーカー。これまで、地上式・地下式などの各種タンク型式の開発にも携わり、LNG受入基地のプラントエンジニアリングの実績も豊富。またインドにおいて、 IHIはPetronet LNG社に対して、インド初のLNG受入基地として2004年に納入した、グジャラート州ダヘッジLNG受入基地を皮切りに、これまで合計10基のLNGタンクを納入しており、インドにおけるLNGタンクの70%を建設した実績がある。
世界のエネルギー需要が増大する中、脱CO2・循環型社会の実現に貢献するため、IHIはこれまでの実績を通して培ってきた技術と知見をもって、環境に配慮したエネルギーの安定供給のために、今後も積極的に事業活動を行っていく。
<案件概要>
発注者:HPCL Shapoorji Energy Private Limited(HSEPL)
インド国営石油ガス会社Hindustan Petroleum Co., Ltd.(HPCL)が50%、インド大手コングロマリットShaprooji Pallonji Group傘下のSP Ports Private Ltd.が50%を出資するジョイントベンチャー
建設予定地:インド グジャラート州チャラ港
IHI所掌:LNGタンク全体のエンジニアリング、調達、タンク本体機械工事及び試運転
構造・規模: 地上PC式LNGタンク(貯蔵容量20万kl)×2基
運開予定:2022年