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竹内製作所、2020年2月期第1四半期売上は10%増の295億円

 ㈱竹内製作所が7月9日に発表した2020年2月期第1四半期(2019年3~5月)連結業績によると、売上高は295億3千5百万円(前年同期比10.0%増)となった。利益面は、増収による増益効果はあったが、拡販に向けて政策的な販売価格を設定したこと、及び製造原価が上昇したこと等により、営業利益は38億8千6百万円(同18.9%減)となり、経常利益は37億3千万 円(同20.7%減)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用を10億5千1百万円計上したことにより、26億7千9百万円(同21.0%減)となった。

 竹内製作所2010年2月期第1四半期データ

■経営成績に関する説明

 主力市場である米国は、米中貿易摩擦の不透明感が漂うものの、雇用・所得 環境及び設備投資は堅調さを維持し、景気拡大が継続した。欧州は、米中貿易摩擦と英国のEU離脱問題の混迷から、設備投資は慎重化しつつも、人手不足を背景に雇用環境は良好で、個人消費は底堅く推移した。英国は、合意なきEU離脱のリスクは当面遠のいたものの、製造業・サービス業の投資マインドは低下し、景況感が悪化した。

 このような環境下、同社の製品需要は米国及び欧州ともに高い水準を維持している。2019年2月には欧州の第5次排出ガス規制に適合したミニショベルの新製品「TB235-2」及び「TB250-2」を市場投入し、また、北米向け製品のみに搭載されていたGPS機能が付いた情報通信機器を欧州向け製品にも搭載を開始するなど、より付加価値の高い製品ラインナップで積極的な販売活動を展開した。この結果、北米では油圧ショベルとクローラーローダーの販売台数が、欧州ではミニショベルと油圧ショベルの販売台数が、前年同期に比べ増加した。

■セグメント別業績

<日 本> セグメント売上高のほとんどが欧州ディストリビューター向けの販売で占められている。2018年3月に市場投入したミニショベル「TB225」が引き続き販売好調で、2019年2月に市場投入したミニショベル「TB235 -2」及び「TB250-2」も好調な滑り出しを果たした。欧州向けのミニショベル、油圧ショベルの販売台数が増加したこと等により、売上高は109億7千6百万円(前年同期比15.5%増)となった。また、拡販に向けて政策的な販売価格を設定したこと、及び製造原価が上昇したこと等により、セグメント利益は26億9千6百万円(同 13.2%減)となった。

<米 国> 住宅工事、インフラ工事を中心に製品需要は高い水準を維持しているものの、天候不順の影響で出荷の一部が先延ばしされたため、ミニショベルの販売台数は減少した。一方、油圧ショベル及びクローラーローダーの販売台数が増加したこと等により、売上高は121億8千4百万円(前年同期比7.9%増)となった。また、人件費等 の販売及び一般管理費が増加したこと等により、セグメント利益は6億2千5百万円(同3.6%減)となった。

<英 国> EU離脱問題の長期化を背景に、製品購入に慎重な顧客が増加傾向にあるものの、英国内の住宅工事やインフラ工事は旺盛で、製品需要は高い水準を維持している。2018年3月に市場投入したミニショベル「TB225」の販売が引き続き好調だったが、ミニショベル全体の販売台数はやや減少した。一方、油圧ショベルの販売台数が 増加したこと等により、売上高は42億4千3百万円(前年同期比2.7%増)となった。また、日本セグメントからの製品仕入価格の値上げの影響等により、セグメント利益は2億3千4百万円(同6.8%減)となった。

<フランス> 2018年3月に市場投入したミニショベル「TB225」の販売が引き続き好調で、ミニショベル、油圧ショベルの販売台数が増加したこと等により、売上高は20億4千4百万円(前年同期比17.9%増)となった。また、人件費等の販売及び一般管理費が増加したこと等により、セグメント利益は8千万円(同12.8%減)となった。

<中 国> ミニショベル及び油圧ショベルの販売台数が減少したこと等により、売上高は8千7百万円(前年同期比52.0% 減)となった。また、前年同期に計上されていた貸倒引当金の戻入が減少したこと、及び日本セグメントへの 部品供給が減少したこと等により、セグメント利益は2千2百万円(同82.6%減)となった。

■2020年2月期見通し

 なお、2020年2月期連結業績予想は、売上高1,150億円(前期比4.4%増)、営業利益140億円(同9.2%減)、経常利益140億円(同9.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同12.2%減)と前回予想を据え置いている。

 竹内製作所2020年2月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算(参考資料)

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