国際協力銀行(JBIC)は6月21日、㈱三鈴(本社:滋賀県、鈴木登与紀社長)との間で、融資金額210百万円(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。融資は、りそな銀行及び関西みらい銀行との協調融資によるもの。
今回の案件は、三鈴のラオス法人であるMISUZU LAO CO., LTD.(以下、MS-LAO)が各種電線用導体の製造・販売事業を行うために必要な資金を、三鈴に対して融資するもので、MS-LAOの製造設備の増設・増産資金等に充てられるもの。
三鈴は、1965年の設立以来、各種電線用導体の製造・販売を手掛ける中小企業。三鈴の製品は、家電製品全般、太陽光発電パネル用厚メッキ平角線、ロボットケーブル、胃カメラの内視鏡用のケーブル等に幅広く利用されている。今回、今後も成長が見込まれるASEAN市場シェアの更なる取り込みを企図し、生産設備の増設を決定した。融資は、こうした三鈴の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
.JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、東南アジア等の成長市場において、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。