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日機装、約95億円投じて国内の生産体制を見直し・再編

 日機装(本社:東京都渋谷区)は6月10日、日本国内における生産および研究 ・技術開発拠点を見直し、再編することを決定したと発表した。(主要拠点)(グループ会社

■国内生産拠点再編の目的

 日機装は、事業環境の変化に適切に対応し、さらなる成長を成し遂げるため、これまでにCryogenic Industries グループ(米)の買収や宮崎・ベトナムにおける新工場の建設など、成長に必要な先行投資を実施してきた 。また、事業基盤の最適化・効率化と各機能の強化を図ることで、収益力の改善と企業価値向上を目指している。その一環として、分散している国内の生産、研究・技術開発拠点を再編し、生産体制や機能の集約・最適化を図ると共に、技術者の育成や品質管理体制の確立を目指す。

■国内生産拠点再編の内容

(1)インダストリアル事業の生産工場の移転および東村山製作所の機能変更

 東村山製作所から、キャンドモータポンプおよびクライオジェニックポンプ等の製造を行うインダストリアル工場を宮崎工場へ移転する。

 東村山製作所は、1960 年の竣工以来、日機装のポンプ生産拠点として、キャンドモータポンプやクライオジェニックポンプ等を製造してきた。しかし、竣工から 60 年近く経過し、設備の老朽化や外部環境の変化により生産効率改善や生産能力拡大に限界が見えてきたことから宮崎工場への移転を決定した。

 この移転により、生産効率向上、生産能力拡大とともに、抜本的な調達、物流および業務プロセス改革を実施し、インダストリアル事業のさらなる成長を目指す。

 インダストリアル工場移転後、東村山製作所は、日機装の研究・技術開発拠点等への活用を検討しており、最終的な再編完了時期は 2022 年末を予定している。

(2)研究・技術開発拠点の移転および技術開発研究所(静岡)の機能変更

 技術開発研究所(静岡)を東村山製 作所へ移転する。技術開発研究所の移転後、静岡拠点は、メディカル事業の物流拠点 、テクニカルサポート・トレーニングセンター 等への活用を検討しており、最終的な再編完了時期は 2022 年末を予定している。

(3)航空宇宙事業の生産拠点の集約

 航空宇宙事業の生産工場を東村山製作所および技術開発研究所(静岡)から宮崎工場へ移転する。この移転により、航空宇宙事業の国内拠点は、金沢と宮崎に集約される。

■国内生産拠点再編に伴う宮崎工場への追加投資

 東村山製作所インダストリアル工場の移転とクライオジェニックポンプ試験設備の建設による追加投資を実施する。

・インダストリアル工場建設:約95億円。うち、クライオジェニックポンプ試験設備:約55億円

<宮崎インダストリアル工場の概要>

所在地:宮崎県宮崎市高岡町高浜 宮崎ハイテク工業団地

敷地面積:約24,000㎡

延床面積:約12,000㎡

建設計画:2020年末クライオジェニックポンプ試験設備建設完了

2020 年末インダストリアル工場建設完了

2021 年ポンプ生産移管完了

採用計画:2021 年までに100名程度

 ニュースリリース

 

 

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