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国際石油開発帝石、インドネシア・アバディLNGプロジェクト(マセラ鉱区)の改定開発計画、現地政府と基本合意書を締結

 国際石油開発帝石は6月17日、子会社インペックスマセラアラフラ海石油を通じて操業主体(オペレーター)を務めるインドネシア共和国アラフラ海マセラ鉱区アバディLNGプロジェクトにおいて、インドネシア政府当局(以下、政府当局)と改定開発計画(以下、改定POD)に関する協議を実施しているが、政府当局と基本合意書(以下、HOA)を締結したと発表した。

 HOAは、概念設計(Pre-FEED)作業終了後に実施した改定PODに関する協議において、同プロジェクトの経済性を確保するために、政府当局と事前に合意した事項を規定したもの。改定PODに記載するコスト見積もりは、同事項の中に含まれている。HOAの締結により、改定PODは十分な経済性を有する内容となったと考えられることから、今後、政府当局との間で、改定PODの提出及び承認、生産分与契約(PSC)の修正及び延長等の諸手続きを開始する予定。

 今後、国際石油開発帝石は、これらの承認取得後、速やかに基本設計(FEED)作業が開始できるように、国際石油開発帝石がオーストラリアで生産・操業を行うイクシスLNGプロジェクトで培った知見・経験を活かしながら、プロジェクトパートナーであるSHELL社とともに準備を進めていく。

 同プロジェクトは、国際石油開発帝石が豪州でオペレーターとして生産・操業を行うイクシスLNGプロジェクトに続く大型天然ガス開発プロジェクトとなり、インドネシアでは国際石油開発帝石がオペレーターとして操業する初めての大型LNGプロジェクト。同プロジェクトのLNG生産量は年産950万トン規模を想定し、これは、日本の年間LNG輸入量の1割強に相当する。また、アバディガス田は、世界有数の良好なガス田性状および埋蔵量を有するため、効率的な開発と長期に亘る安定的なLNG生産が期待されるとともに、同プロジェクトによりインドネシア、特に発展が求められているインドネシア東部の経済に大きく貢献することが期待される。

<アバディLNGプロジェクトの概要>

鉱区:インドネシア共和国 マセラ鉱区

鉱区期限:現行鉱区期限2028年に、期間追加(7年)を申請中、延長(20年)を申請予定。

(2055年11月15日までを申請予定)

鉱区面積:約2,503平方キロメートル

水深:400 – 800メートル

鉱区位置:マルク州サムラキ市沖合約150キロメートル

生産規模:天然ガス総生産量(LNG換算)年産1,050万トン

– LNG年産950万トン規模

– 鉱区周辺地域の現地需要向けにパイプラインガス供給を予定

コンデンセート日量最大約3.5万バレル規模

権益比率:国際石油開発帝石(オペレーター、インペックスマセラアラフラ海石油(株)、国際石油開発帝石連結子会社(国際石油開発帝石出資比率51.93%)): 65%、SHELL社 35%

その他:2017年6月にインドネシア政府からNational Strategic Projectに、さらに9月にはPriority Infrastructure Projectに認定

 ニュースリリース

 

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