HOAは、概念設計(Pre-FEED)作業終了後に実施した改定PODに関する協議において、同プロジェクトの経済性を確保するために、政府当局と事前に合意した事項を規定したもの。改定PODに記載するコスト見積もりは、同事項の中に含まれている。HOAの締結により、改定PODは十分な経済性を有する内容となったと考えられることから、今後、政府当局との間で、改定PODの提出及び承認、生産分与契約(PSC)の修正及び延長等の諸手続きを開始する予定。
今後、国際石油開発帝石は、これらの承認取得後、速やかに基本設計(FEED)作業が開始できるように、国際石油開発帝石がオーストラリアで生産・操業を行うイクシスLNGプロジェクトで培った知見・経験を活かしながら、プロジェクトパートナーであるSHELL社とともに準備を進めていく。
<アバディLNGプロジェクトの概要>
鉱区:インドネシア共和国 マセラ鉱区
鉱区期限:現行鉱区期限2028年に、期間追加(7年)を申請中、延長(20年)を申請予定。
(2055年11月15日までを申請予定)
鉱区面積:約2,503平方キロメートル
水深:400 – 800メートル
鉱区位置:マルク州サムラキ市沖合約150キロメートル
生産規模:天然ガス総生産量(LNG換算)年産1,050万トン
– LNG年産950万トン規模
– 鉱区周辺地域の現地需要向けにパイプラインガス供給を予定
コンデンセート日量最大約3.5万バレル規模
権益比率:国際石油開発帝石(オペレーター、インペックスマセラアラフラ海石油(株)、国際石油開発帝石連結子会社(国際石油開発帝石出資比率51.93%)): 65%、SHELL社 35%
その他:2017年6月にインドネシア政府からNational Strategic Projectに、さらに9月にはPriority Infrastructure Projectに認定