㈱タクマは6月14日、五洋建設と共同で、勇払エネルギーセンター合同会社(北海道苫小牧市)より、バイオマス専焼発電設備を受注したと発表した。
勇払エネルギーセンター合同会社は、日本製紙と双日により設立されたバイオマス発電事業会社。日本製紙北海道工場勇払事業所の敷地の一部を利用して同設備を設置する計画で、2023年1月の運転開始を予定している。
受注した設備の発電出力は74,950kWで、燃料として主に海外の木質チップやPKS(Palm Kernel Shell、パームヤシ殻)のほか、国内の未利用材を使用する計画。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)の活用により、北海道電力に販売される予定。
バイオマスを燃料とするボイラプラントはタクマが最も得意とする商品のひとつであり、1950年代から木質チップやバガス(さとうきびの搾りかす)を燃料とするボイラを国内外に合わせて620缶以上納入している。タクマはこれまで培ってきた技術とノウハウをもとに多種多様なバイオマスの特性に対応した高効率なプラントを顧客に提供し、再生可能エネルギーの普及と温室効果ガスの排出削減に貢献していく。
<設備の概要>
工事名称:勇払バイオマス発電所1号発電設備設置工事
設置場所:北海道苫小牧市字勇払
発電規模:74,950kW
使用燃料:輸入木質チップ、PKS、国内未利用材
完成予定:2023年1月