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国際協力銀行(JBIC)、チリ共和国ケブラダ・ブランカ銅鉱山開発事業に対する融資

・日本による長期、安定的な銅精鉱の確保を支援

 国際協力銀行(JBIC)は6月12日、11日、ケブラダ・ブランカ銅鉱山の開発を対象として、住友金属鉱山との間で、融資金額560百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約に、住友商事との間で、融資金額180百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約に、それぞれ調印したと発表した。融資はいずれも民間金融機関との協調融資によるもの。

 プロジェクトは、カナダ法人Teck Resources Limited、住友金属鉱山、住友商事及びチリ共和国法人Empresa Nacional de Minería(ENAMI)が出資しているチリ共和国法人Compañía Minera Teck Quebrada Blanca S.A.(以下、CMTQB)が、チリ共和国第I州に所在するケブラダ・ブランカ銅鉱山の開発に必要な長期資金を、住友金属鉱山及び住友商事に対して融資するもの。なお、JBICは、2019年5月30日に本プロジェクトの実施主体であるCMTQBとの間で、同鉱山開発事業に対するプロジェクトファイナンスによる貸付契約を締結している。

 銅は、電線、電気電子機器、自動車、建材等の幅広い用途で使用され、日本の産業にとって必須の金属資源であり、中国やインド等を中心とする新興国でのインフラ需要の拡大やハイブリッド車・電気自動車の普及拡大に伴って、引き続き世界的な需要増加が見込まれている。

 日本は銅地金の原料である銅精鉱の全量を、海外からの輸入に依存しているため、長期安定的な銅資源の確保は喫緊の課題。「エネルギー基本計画」(2018年7月閣議決定)においても、銅を含むベースメタルの自給率を2030年に80%以上とする目標が掲げられている。この案件は、日本企業が出資参画する銅鉱山の開発及び長期安定的な銅精鉱の確保を支援するものであり、こうした日本政府の政策に実質的に沿うもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による鉱物資源などの重要資源の開発・取得を積極的にサポートし、日本への鉱物資源の安定供給確保を金融面から支援していく。

 ニュースリリース

 

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