大日精化工業（本社：東京都中央区）は6月12日、茨城県坂東市に新工場を建設する計画を決定したと発表した。
日本をはじめ東南アジアでも生活スタイルの変化から食品の個包装化や冷凍及びレトルト食品の利用増、詰め替え用パウチの普及などからパッケージ用グラビアインキの需要が増大している。また、工程簡略化や省エネルギー対応、顧客の要望にカスタマイズした同社製品機能から、産業資材分野での紫外線・電子線硬化型コーティング剤の需要が増大している。
これら事業の主要生産拠点である川口製造事業所は拡張余地が乏しいことから、移転することを決定した。新工場計画は、今後の需要拡大に対応するだけなく、生産効率の高い新設備、省人化設備の導入、適切な設備配置を行い、技術や生産面での効率向上も進めるもの。
大日精化工業は「持続的な成長と中長期的な企業価値創出のための4つの施策」において、「国内生産体制の拡充」を掲げており、中期的に安定した生産体制の確立を目指している。新工場計画はこの施策に基づき、佐倉製造事業所への生産集約・効率化案件に続くもの。
＜新工場の概要＞
名称：大日精化工業株式会社 坂東製造事業所
生産品目：グラビアインキ及びコーティング剤
場所：茨城県坂東市緑の里10番（坂東インター工業団地内）
取得用地面積：約71,200㎡
建物面積：約14,200㎡ SR構造 地上2階
延床面積：約18,700㎡
建設開始予定年月：2019年11月
稼働開始予定年月：2021年7月